2010年“おやつルーキー”はコレ!〜おやつ賢人座談会〜

東京ウォーカー

ケーキが飛ぶように売れる12月某日、午後3時。甘〜い香りに誘われて集まった5人のおやつ賢人。星の数ほどのスイーツを食してきた大の甘党たちが、「今年ブームを巻き起こすルーキーメニューは?」をテーマに、おやつ界の次世代スターについて熱いトークを交わした。

集まったのは、スイーツコーディネーターの下井美奈子さん、カリスマブロガーのスイーツ番長さん、お菓子研究家の下園昌江さん、「味噌ガーナ」を開発したラーメン店「麺屋武蔵」の矢都木(やとぎ)二郎さん、そしてスイーツコミュニティサイトを主催する平岩理緒さんの5人だ。

番長:昨年より続く“おやつブーム”はさらに人気を高めるんじゃないかな。バウムクーヘンやドーナツなど、粉ものおやつがより進化すると思うな。

矢都木:おいしくてお得感がある。それが粉ものおやつをブームにした要因の一つだと思います。ラーメンもそうですが、粉ものは腹もちがいいですからね。

平岩:粉ものおやつでいうと、最近注目の「半熟カステラ」が気になりますね。焼き菓子なのに半熟っていうミスマッチ感で話題になってますよね。

下井:ついこの間食べたんですよ。あまり食べたことのない食感だったので、カステラのイメージを持って食べると結構ビックリしますよ。好みがはっきりと分かれる味でしたね。

番長:話題性はあるよね。“とろける感”って日本人が大好きな食感。トロとか和牛とかね。

矢都木:個人的にはしっかりした食感が好きですが、“とろける”は鉄板。黄金の言葉ですよ。

下園:カステラもそうだけど、おやつってシンプルなだけに味が単純になりがち。ことしは、ソースやスパイスを使って自分で味を変える“アレンジ系おやつ”が出てくる予感ですね。

平岩:それなら「生コンフィチュール」はどうかな。フレッシュな風味が通常のものよりも高くて、黒豆とか珍しいフレーバーもあるし、アレンジの幅はあると思いますよ。そのまま食べてもおいしいですしね。

番長:カステラにジャムか。生キャラメルに続く“生”系ヒット商品が出るのは間違いないね。

下園:ヒット商品になるには、ロールケーキやバウムクーヘンのように“お手ごろな価格”と“手みやげ向き”というのも必須条件として挙げられますよね。それを考えるとラスクがいま、ブームの流れを作りつつありませんか? 最近のものは個別包装されたりと、パッケージに高級感もあって、ちょっとした贈り物にも適していますし。

番長:『ガトーフェスタハラダ』の人気がいまだにすごいよね。この間、銀座に行ったら数十人並んでたから。『ラトリエ ドミニク・サブロン』(東京都新宿区)が冬季限定で販売している「ラスク・ド・ショコラ」も僕は好きだな。硬さとチョコの違いで4種類の味わいを楽しめるのがいい。

下井:ラスクって、乾燥させればいろいろなもので作れますしね。ベーグルラスクとかドーナツラスクとか。トッピングも含め、バリエーションが増えていけばおやつ界を引っ張っていく可能性は高いですね。

“生”スイーツと“ラスク”が2010年にブームの予感のようだ。おもたせなど、お買い物の時には注目してみて。【詳細は東京ウォーカー1/19発売号に掲載】

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