現代美術館「ハイパーミュージアム飯能」開業!オープニング企画展は「ヤノベケンジ 宇宙猫の秘密の島」

東京ウォーカー(全国版)

埼玉県飯能市の「メッツァビレッジ」内に、「自然とデジタル」「キャラクターアート」を組み合わせた現代美術館「ハイパーミュージアム飯能」が2025年3月1日にオープンした。

「ハイパーミュージアム飯能」オープニングに登場したヤノベケンジさん(左)と館長の後藤繁雄さん(右)


こけら落としは「ヤノベケンジ宇宙猫の秘密の島」

現在行われている「ヤノベケンジ宇宙猫の秘密の島」

自然豊かな環境の中にある「ハイパーミュージアム飯能」はアートコンテンツのラボ、製造所。過去の名作を鑑賞するのではなく、アート作品を「未来からやってくるコンテンツ」ととらえ、“ぶっ飛んだ才能”のアーティストと協業して価値が成長するアート作品やアートグッズ、アートビジネスにもイノベーションを起こす、未来志向の「開発型」ミュージアムだ。

妄想の世界を表現した作品が並ぶ

オープニング特別企画展はヤノベケンジさんによる「宇宙猫の秘密の島」。湖上に出現した眠り猫の巨大な浮島をはじめ、ヤノベさんが作家デビューした1990年からの約35年を振り返る作品約80点で構成。立体、原画、特別映像などさまざまな表現を見ることができる。

多くの人に愛されている宇宙猫に出会える

ヤノベケンジさんは岡本太郎さんのスピリットを引き継ぐ、世界的な造形アーティスト。東京・GINZA SIXの吹き抜け空間で展示された「BIG CAT BANG」は宇宙における人間の在り方に根源的な問いを投げかけるとともに、宇宙猫のキャラクターが多くの人々に愛されている。今回のオープニング企画は、そんな「BIG CAT BANG」の続編ともいうべき展覧会となっている。

館内では映像を楽しむこともできる

オリジナルの宇宙猫を描いてみよう

動画プログラムもあり、「太郎と猫と太陽」(岡本太郎記念館上映版40分)、「トらやんの大冒険」(20分)、「ラッキードラゴンのお話し」(10分)、「宇宙猫の秘密の島」(20分)の4本を上映。ヤノベさんやヤノベ作品の世界をより知ることができる。

「『宇宙猫の島』上陸探索ツアー」は土日祝のみ

「宇宙猫の島」へは船で渡る

また、土日祝と、ゴールデンウィークや夏休み期間などの大型連休には「『宇宙猫の島』上陸探索ツアー」を開催。宮沢湖に浮かぶ島へボートで上陸し、島内を探索する特別ツアーが楽しめる。島全体がヤノベさんの新作で、ここに鎮座する猫型宇宙船内には「宇宙猫」の棲み処(すみか)を彷彿とさせる空間が広がる。上陸できるのは限られたボートと、風がない日のみ。ミュージアムと一緒に上陸にもトライしよう。ちなみに平日はレンタルボートで近くまで行って島を見ることができる。

ヤノベケンジ氏の世界観を堪能できる

ミュージアムという名称だが、さまざまなプログラムやコンテンツがあり、楽しみ方も自由。ファミリー向けのプログラムなどもあり、幅広い体験ができる。「ヤノベケンジ宇宙猫の秘密の島」は8月31日(日)まで。ぜひ宇宙猫に会いに行こう。

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