これまで3品種しか輸入が許可されていなかったオーストラリア産の生食用ブドウが、2024年7月、日本政府による規制緩和により130品種に拡大。これにより、日本ではさまざまな種類のブドウが食べられるようになった。
オーストラリアは日本と季節が逆のため、日本であまりブドウが出回らない3月から5月に楽しめるのも魅力の一つ。今回は、旬を迎えたばかりのオーストラリア産生食用ブドウを実食レポート!
オーストラリア産ブドウのおいしさの秘密
オーストラリアは広大な国土を持ち、地域によって気候もさまざま。その中でも、ビクトリア州とニューサウスウェールズ州の境界に広がるサンレイシア地域は、オーストラリア最大の生食用ブドウの産地として知られている。温暖で乾燥した気候はブドウの栽培に理想的な環境で、質の高い果実を育てるのに最適なのだとか。
さらに、オーストラリア特有の昼夜の寒暖差が、ブドウの甘味をぐっと引き出してくれる。この恵まれた自然環境のもと、世界的な育種企業が開発した最新品種が次々と導入され、甘味と酸味のバランスに優れた食感のいいブドウが生産されているそうだ。
個性派ぞろいの「黒ブドウ」に注目!
輸入が解禁されたオーストラリア産生食用ブドウの中でも、日本では比較的流通が少ない「黒ブドウ」の品種が多い。特に注目したいのが、「スイートサファイア」と「ミッドナイトビューティ」という、名前から魅力的な2つの品種。
「スイートサファイア」は見た目もユニーク。細長い形をしており、正直言って“キモカワイイ”ビジュアルだ。ひと口食べるとサクサクとした独特の食感が楽しく、口いっぱいに広がる濃厚な甘味が広がり、まさに“スイート”!
一方、「ミッドナイトビューティ」は、名前のとおり深い黒紫色の果皮をまとったエレガントなブドウ。なめらかな舌触りで、甘味と酸味のバランスが絶妙な逸品だ。
これからの時季に推したい「スイートグローブ」
続いて、白ブドウの「スイートグローブ」を実食。大粒と美しい緑色が特徴で、その見た目のさわやかさにふさわしく、味わいもとてもフレッシュ。しっかりとした甘さがありながら、ほどよい酸味が加わることで後味はスッキリとしている。
「スイートグローブ」の魅力は甘さだけではない。果肉がぎゅっと引き締まり、噛んだ瞬間にシャキシャキとした食感が楽しめるのも大きなポイント。さらに、皮が薄く渋味が少ないため、皮ごと食べられるのもありがたい。
冷やせばより一層みずみずしさが際立ち、夏のおやつやデザートにぴったり。そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトやサラダに加えるのもおすすめだ。
オーストラリアの大地と最先端の技術が生み出す、極上のブドウ。旬の今こそ、その味わいをぜひ堪能してみてほしい。
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