福岡発のベーカリー「AMAM DACOTAN (アマムダコタン)」。マリトッツォや生ドーナツなど、ブームフードをけん引する人気店だが、今回、東京・表参道店で新しいドーナツ「レアドーナツ」を発売。系列の「I'm donut ?(アイムドーナツ?)」でも人気の生ドーナツとは違うという新作を食べてみた。
「生」と違う!驚きの新食感ドーナツ誕生
アマムダコタンは、福岡県の本店や系列店はもとより、都内にあるベーカリーや姉妹ブランド「ダコタン」、「アイムドーナツ?」も行列ができる人気店。ブームの先駆けとなった生ドーナツは、今なお人気商品で、どの店舗でもこれを求めて多くの人が訪れる。
そんな代名詞的商品の生ドーナツに加え、驚きの新食感ドーナツが登場。今回発売された「レアドーナツ」だ。「生」じゃなくて「レア」。生ドーナツの食感を追求し続けた中で誕生し、「アマムダコタン京都」にてデビュー。このたび、満を持して東京にやってきた。なお、同じタイミングで六本松店(福岡県)でも発売となった。
いくつも種類がある「生ドーナツ」に対し、「レアドーナツ」(345円)は1種類。正直、見た目は地味。グレーズでコーティングされた塊で、映えとは対極にある。これは味で勝負ということだと、さっそく手に取った。
軽い!!ふんわりをそのまま形にしたようなドーナツで、持ち方によっては簡単に変形してしまう。持った瞬間から「レア」の意味を実感。さっそく食べてみると、歯の入り方が違う!歯が入る瞬間は確かに感じるのに、とろけるような口溶けで、飲み込めてしまうようなテクスチャー。生ドーナツを食べたことがある人にとっても完全なる新食感だ。
ひと口、もうひと口と、あっという間に食べきってしまう。何とも言えないエアリー感と口溶けのよさにすぐに虜になってしまう。全然もう1個食べられる。なんならあと2、3個あっても食べきってしまいそう。
生地は「アイムドーナツ?」の生ドーナツと同じブリオッシュ生地だが、練り込んでいるのはローストしたカボチャではなくバナナ。高い水分量を保ちながら生地の風味やコクが増し、バナナ特有の酵素の働きで、生を超える究極の柔らかさと口溶けのよさ、歯切れのよさを実現。バナナを使った生地に合わせて、ほかの材料の配合や発酵時間、油の温度などを細かく調整することで唯一無二の「レア」感が生まれたそう。
ギリギリ形をキープできるぐらい生地の水分量が多いため、成形やグレーズのコーティングもかなりの難易度で、技術を持った職人が一つひとつ手作りすることで、これまでにない食感のドーナツができあがっている。こうした工程から、商品が店頭に並ぶのは1日1回、14時ごろ。予約もできないため、この時間を目指してお店に行くしかない。言わずと知れた行列店のため、タイミングによっては手に入らない可能性もある。
とはいえ、これはドーナツ好き、パン好きならずとも、ぜひ一度体験してほしい食感。昨今、いろいろな食べ物が“飲める”と言われているが、レアドーナツはまさに“飲めるドーナツ”だ。できれば生ドーナツと食べ比べて、食感の違いを楽しんでみて。
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