【福島】早っ! 朝10時で売切れ閉店!? 喜多方で行列を呼ぶ超透明スープ、とにかく急げ

東京ウォーカー(全国版)

ご当地ラーメンで知られる福島県喜多方市に、なんと朝10:00で完売閉店することもあるという人気店がある。「喜一」だ。※「ラーメンWalker福島2018」記事より再構成

朝からラーメンを食べる=朝ラー文化がある喜多方だけに、朝7:00から開店。それでも開店前から行列ができるほどの人気で、10:00前に終了することもあるという。ラーメンWalkerグランプリ2017では、福島県の総合3位に輝いた実力店。特に澄み渡るスープへの評価が高い。

喜多方恐るべし! これぞ究極の淡麗


代表メニューの「Sioラーメン」(540円)/喜一


開業は05年と比較的新しく、店主は洋食シェフから転身しただけに独特のこだわりがある。「料理は足し算ではなく引き算で作る」という信条のもと、仕込む鶏ガラベースのスープはいい意味で主張せず、洋食を思わせる上品な仕上がりに。

特に07年に登場するや、喜多方ラーメン界に衝撃を与えた「Sioラーメン」は、「はかなげで麗しい風味」と店主が表現する、滋味あふれるスープが絶品。歯応えはあるがモチモチしすぎない特注の中太麺に絡む、スープの旨味に紛れた塩があと味を静かに残し消えていく。余計なものが一切なく、まさに“引き算”による究極の淡麗。唯一無二の味わいだ。

この完成度で税込540円という価格も衝撃。SNSでは、透明なスープとシンプルなビジュアルについて、驚きとともにアップされることが多い。

麺や具にもこだわってます!


【写真を見る】この違いが分かる? 麺は醤油と塩で2種類を使い分けて/喜一


チャーシュー/喜一


店主の吉田満さんは、東京での飲食店勤務を経て、猪苗代のホテル支配人として活躍。その後、会津若松市でステーキハウスを開業したが、一念発起してラーメンの世界に入った。「喜多方の伝統に胸を借りるつもり」で、05年に「喜一」を開店。修業はせず「喜多方のどの店にもない味」を目指し、洋食の経験も生かして独学で完成させたという。

食材へのこだわりも素晴らしい。2種の麺を醤油系は太麺、塩系は中太麺と使い分け。それぞれ異なる製麺所に発注している。さらに手もみで独特のコシを持たせるのが特徴だ。チャーシュー、メンマ、醤油ダレはすべて同じ熟成醤油で仕込んで、統一感を出している。

とにかく、朝早く行きましょう


外観/喜一


弊誌でラーメン通「百麺人」として活躍する小林孝充さんは、「激戦区喜多方でいっきに人気店に上り詰めた、喜多方ラーメンに変革をもたらす店ですね。早めに行かないと食べられないのでご注意ください」。

同じく百麺人の山本剛志さんも「喜多方の中でも有数の人気店。醤油とsioのどちらもいい感じ。スープ切れで閉店するので、なるべく朝に訪問してほしいです」。とにかく急げ、が鉄則のようだ。喜多方を訪れた際はぜひ訪ねてみたい。【ラーメンWalker福島 編集部】

■喜一 住所:福島県喜多方市関柴町上高額字境田635-7 電話:0241-24-2480 時間 : 7:00~14:00※スープがなくなり次第終了 休み:金曜 座席:32席※座敷は要予約で18歳未満不可 駐車場:10台(無料) アクセス:JR喜多方駅より車で5分

折笠隆

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