ラーメン情報誌「ラーメンWalker」(KADOKAWA)が行っている、旨いラーメン店を決めるランキング「ラーメンWalkerグランプリ」。2016年12月31日までにオープンした店舗を対象に「九州7県総合」「福岡新店」の3部門で、読者と百麺人の投票によって選ばれた全国屈指の“ウマイ店”を大発表!今回はそのなかから、熊本県のベスト3を紹介しよう。<情報はラーメンWalker九州2018(2017年10月6日発売)より>
【1位】火の国文龍 総本店(5407pt)
宮崎県にある、白濁したこってりスープが人気のラーメン店「風来軒」で経験を積んだオーナーが1998年に開業。今や熊本ラーメン界を代表する一軒となった。その人気の秘密が、重厚感ある濃厚な豚骨スープ。豚骨のアクに含まれる旨味をも凝縮した味わいは一度食べるとヤミツキになる。
県外からわざわざ食べに訪れる人も多い。また、ラーメンの器にもこだわり、保温性の高い中空二重構造の器を採用することで、最後のひと口まで、できたてのようなアツアツの一杯を楽しめる。熊本空港近くに菊陽バイパス店もあり。
店長の渡邊雅宏さんは「文龍は19年前、宮崎出身のオーナーが、名だたるラーメン店が集う熊本の地で勝負したいと思い、始めたお店です。今では地元の人たちにも愛されて、賞をいただくまでに成長することができました。これに満足せず、従業員一同、さらに上を目指して頑張りますのでよろしくお願いします」と語る。
【おすすめの一杯!】とんこつ黒(こってり、690円)。客の8割が注文するという定番のラーメン。麺が見えないほど、ふんだんにのる背脂がポイントだ。好みで、レンゲの自家製辛味噌を溶かしながら食べよう。卓上に置かれたニンニク醤油を加えると、さらにコクが増して美味。
【ラーメンデータ】<麺>中太 / 丸 / 縮れ(120g) <スープ> タレ / 醤油:仕上油 / 背脂:種類 / 豚骨
[ 火の国文龍 総本店 ] 熊本県熊本市東区戸島4-2-47 / 096-388-7055 / 11:30~15:00、17:30~22:30(LO22:00)/ 火曜休み / 32席(カウンター14、テーブル18) / 車=九州自動車道熊本ICより約15分
【2位】ラーメン専門店 幸帝(4639pt)
地元の家族連れから県外の観光客まで、広く愛されている名店。つきっきりで火加減を調整しながら抽出したスープは、さっぱりとした味わいの中にも奥深いコクを感じられると好評だ。上にのるのは、半日かけて煎った焦がしニンニクで、スープに溶かすと風味が増し、より一層食欲をかきたてる。麺は、店主が熊本市内の全製麺所へ足を運び厳選したもの。手間暇かけてできたスープによく絡み、時間が経っても伸びにくいのが特徴だ。
【おすすめの一杯!】ラーメン(650円)。店を始めるキッカケとなった山鹿市にあるラーメン店の味を追い求め、独学で完成。ネギと焦がしニンニクの有無は注文時に選べるため、ランチにも気軽に利用できる。
【ラーメンデータ】 <麺> 中細 / 丸 / ストレート(120g) <スープ> タレ / 醤油:仕上油 / なし:種類 / 豚骨
[ ラーメン専門店 幸帝 ] 熊本県菊池市西寺1751-8 / 0968-23-6005 / 11:30~15:00、18:00~20:30(LO) / 木曜休み / 20席(カウンター4、テーブル16)/ 車=九州自動車道植木ICより約20分
【3位】好来ラーメン(4417pt)
1958(昭和33)年に誕生し、人吉市で最も古い歴史を誇るラーメン店で、父である先代の味を引き継ぎ、現在は2代目の毅さんが腕を振るう。メニューは、約20年前からラーメン一本で勝負。ニンニクとゴマ油が香るスープに、通常の約2倍の量の麺、薄切りにした豚バラチャーシューがのった一杯は、とにかくボリューム満点だ。現在、この味にほれ込み、修業を積んだ8人の弟子たちが各地で活躍しており、この味を広めている。
【おすすめの一杯!】ラーメン(600円)。ニンニク、ラード、ゴマ油を炊いて作るマー油が味の決め手。スープを口に入れると、ニンニクの香ばしさが広がり食欲を刺激する。大量にのる地元産モヤシがアクセント。
【ラーメンデータ】 <麺> 中太 / 丸 / ストレート(250g) <スープ> タレ / 醤油:仕上油 / マー油:種類 / 豚骨・鶏ガラ
[ 好来ラーメン ] 熊本県人吉市下青井町76 / 0966-23-3330 / 11:30~20:00 / 月曜休み※祝日の場合は営業、翌日休み / 15席(テーブルのみ) / JR人吉駅より徒歩15分
【九州ウォーカー編集部】
九州ウォーカー編集部