昭和が始まってからちょうど100年を迎える2025年、西武園ゆうえんちは開業75周年という大きな節目を迎える。そんな記念すべき年を祝う「昭和100年大祭典」が、ついにスタートした。ゴールデンウィーク(GW)期間(2025年4月26日〜5月6日(振休))は「超!昭和の日」として特別仕様に。
西武園ゆうえんちならではの活気あふれるイベントが目白押しだ。園内では、金色の紙吹雪が舞う「ゴールデン・ブギウギ祭」や、けん玉や竹馬など懐かしい遊びが集結した「昭和あそび」、1960年代の物価で買い物ができる「昭和の物価大セール!」など、世代を超えて楽しめるコンテンツが盛りだくさん。夜には、視界を覆い尽くす大迫力の「昭和100年大花火」も打ち上がる。今回は、オープニングを飾った「ゴールデン・マツケン祭(サンバ)」の模様をレポート!また、GW中に開催されるイベントを紹介する。
松平健さんと一緒に大フィーバー!「マツケンサンバII」で昭和100年がスタート
4月26日は昭和100年大祭典のオープニングデー。リズムにのって踊り明かす「ゴールデン・マツケン祭(サンバ)」が開催され、“マツケン”こと松平健さんが西武園ゆうえんちにやってきた。
昼12時すぎ、西武園ゆうえんち最大規模となるエンターテインメントショー「夕日丘住人大集合 商店街名物 ブギウギ祭」に、松平健さんが登場。金色の法被(はっぴ)をまとった住人たちの掛け声に応え、颯爽と現れると、待ち構えていたゲストたちの歓声が一気に弾けた。歌あり、ダンスあり、ショー全体がいつも以上にパワーアップし、商店街は熱気に包まれる。
松平健さんは、集まったお客さんたちに手を振りながら、ダンスステップを踏みつつ軽やかに歩き、白い歯を見せてにっこり笑ったり、声援に手を振って応えたりと、親しみやすい姿をたっぷり見せてくれた。ときおりマツケンサンバの決めポーズ「オレ!」をバシッと決め、観客の声援に手を振り返しながら商店街を2周パレード。最後はオート三輪「ミゼット」のお立ち台の上に乗り、華やかにサンバを披露してみせた。
「マツケンサンバⅡ」のリズムが響き渡り、紙吹雪がキラキラと舞い上がる。笑顔と熱気に包まれた商店街は、まるで一つの巨大なステージ。誰もが手拍子を合わせ、心まで弾ませた。
続く午後2時30分、レッツゴー!レオランドに移ったステージで、「みんなで踊ろう!マツケンサンバⅡ」がスタート。ノリノリのイントロが流れ出すと、まず飛び出してきたのはカラフルな衣装でキラキラ踊る「腰元ダンサーズ」たち!ステージいっぱいに広がるダンスに、会場のボルテージもぐんぐん上がっていく。
続いて、満面の笑顔で松平健さんがマイクを手に登場。「キャー!」と歓声が弾け、大きな手拍子が沸き起こった。サンバのリズムに合わせて、「ケンさま〜!」「上様〜!」と声援が飛び交い、客席もノリノリで、体を揺らしながら手拍子をする人の姿もあちこちに。
客席には手作りの応援グッズを掲げる人たちの姿も。トークセッションでは、松平さんもそれに気づいてニッコリ。その中から、ある文字が書かれたグッズに目を留めると、満面の笑顔で暴れん坊将軍のキメ台詞「成敗!」を披露し、さらに大きな歓声を浴びた。笑顔と熱気がぐるぐる渦巻く、最高にハッピーなステージになった。
松平健さんが語る!西武園ゆうえんちで感じた感動と笑顔
ステージ後には松平健さんのインタビューも行われた。商店街でのパフォーマンスについて尋ねられると、「西武園ゆうえんちのキャストの皆さんが盛り上げてくれて、とてもやりやすかった。本当にあんなにたくさんのお客さんが来てくれるとは思っていなかったので、自分でも感動しました」と笑顔で語った。さらに、遊園地でのパフォーマンスは今回が初めてだったことも明かし、「遊園地はこれまでなかったと思います」とコメント。
GWは「家族サービス」で過ごす予定だと語りつつ、「長期休暇が取れたら、のんびりできる場所に行きたい」と、家族との時間を大切にする一面ものぞかせた。さらに、「実は西武園ゆうえんちにはこれまでに3回遊びに来ています」と明かし、「写真館で家族写真を撮ったり、懐かしい昭和の家電を見たりして楽しみました」と、プライベートでの意外な親しみぶりも披露した。
続いて話題は「マツケンサンバⅡ」へ。「この歌を聴いて皆さんが笑顔になったり、元気になったりするという声をたくさんいただくので、本当に素晴らしいことだと思っています」と、曲に込める想いを語った。「よく幼稚園や小学校の遊戯会や運動会で踊っていただいています。小さいお子さんたちにも本当に愛されている歌なんだなと実感しています」と話し、さらに「20年前にヒットした曲が今もリバイバルのように広がっている。当時踊った人たちが大人になって、懐かしさを感じてくれているのかなと思います。年齢を問わず、名曲として愛されていることをあらためて実感しています」と温かい笑顔を見せた。
懐かしいのに新しい!GWは西武園ゆうえんちの「昭和100年大祭典」で昭和づくしの1日をエンジョイ!
マツケンサンバで大盛り上がりだったオープニングデーを皮切りに、昭和の熱気とエネルギーに包まれながら、世代を超えて楽しめる「昭和100年大祭典」。GW期間中は、「ゴールデン・ブギウギ祭」や「昭和あそび」「さざ波水あそび」など、昭和を体験できるイベントが盛りだくさん。懐かしい空気に浸りながら、家族や友人と一緒に思いきり楽しめる内容がそろっている。
園内では、みんなで盛り上がれる「ゴールデン・ブギウギ祭」が開催中。金色の紙吹雪が舞うなか、夕日丘の住人たちが繰り広げる参加型ショー「夕日丘住人大集合 商店街名物 ブギウギ祭」は、昭和100年を記念した特別バージョン。ゲストも一緒に歌って踊って、賑やかな時間を楽しめる。
遊び尽くしたら、次は「昭和あそび」エリアへ。懐かしさ満載で、けん玉、竹馬、コマ回し、メンコ、ホッピング、大縄跳び、お手玉など、昔ながらの遊び道具がずらり。スタッフにコツを教わりながら挑戦できるので、初めての人もすぐに夢中になってしまう。
夢中になって遊んだあとは、「昭和あそびチャレンジ大会」に挑戦!日替わりで開催される大会では、けん玉やお手玉、縄跳び、ダルマ落としなど、日替わりの種目で腕試し。勝者には記念品が贈られ、大人もつい本気になってしまう白熱のバトルが繰り広げられている。
昭和ムードたっぷりの夕日丘商店街では、「昭和の物価大セール!」も実施中。1960年代をイメージしたレトロな雰囲気のなか、「コカ・コーラ」と「文明堂カステラ」が特別価格で登場。数量限定なので、見つけたら早めのゲットがおすすめだ。
たっぷり遊んだら、ひんやりリフレッシュ!波のプール「さざ波水あそび」へ。夏日になることもあるGWに合わせて、今年も波のプールを一足早くオープン。常時約20センチの小さな波が立つ波打ち際では、ひんやり冷たい水に足をつけながら涼を感じることができる。水鉄砲を手にして的当てに挑戦すれば、子どもも大人もバシャバシャとはしゃぎながら楽しめるエリアだ。
探偵気分を味わいたいなら、謎解き周遊ラリー「夕日の丘商店街事件簿」(800円)に挑戦!夕日の丘商店街の一角にたたずむレトロな写真館「相澤寫眞舘」を拠点に、ゲストは採用されたばかりの新人探偵として街の謎に挑むことになる。次々に立ちはだかるヒントを追いかけながら、物語の核心へと近づく爽快感は格別。真相にたどり着いたときの達成感もひとしおだ。さらに、西武園ゆうえんちならではのフレンズクルー(スタッフ)とのリアルなやりとりが、ただの謎解きにとどまらない没入感と、主人公になったかのようなワクワクを演出してくれる。
そして夜が訪れると、フィナーレを飾る「昭和100年大花火」がスタート。西武園ゆうえんちの花火といえば、驚きの「近さ」が魅力。夜空いっぱいに広がる花火が、まるで視界を覆い尽くすような迫力で迫ってくる。「昭和100年大花火」では、今も昔も愛される昭和のヒット曲に合わせて、長い歴史と伝統を持つ花火が織りなすオリジナルショーを展開。見るだけではない、音と振動を全身で浴びるような体験ができる、まさに「昭和100年大祭典」の特別な一夜だ。
昭和100年という記念すべき年にしか味わえない、特別な時間がここにはある。笑って、踊って、夢中になって、あの頃の熱気を全身で感じよう。家族と、友人と、大切な人と一緒に、特別なひとときを味わいに行こう。笑顔と熱気にあふれる「昭和100年大祭典」が、きっと忘れられない思い出を作ってくれるはずだ。
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取材・文・撮影 = 北村康行