1961(昭和36)年創業「グリル梵」は、フランス語で「おいしい」という意味を持つ店名のとおり、その味が支持され、東京にも支店を展開する有名店の本店。看板商品は、創業時からあったサンドイッチメニューで唯一残る「ヘレカツサンド」。新世界名物としても親しまれてきた。<※情報は関西ウォーカー(2017年10月24日発売号)より>
新世界名物でもあるカツサンドや初代考案のソースの味を守る
「ヘレカツサンド」(1940円)。外側は生パン粉でサックサクに、中は柔らかくジューシーに仕上げられていて旨味が凝縮。食べ応え満点で、秘伝のソースもたっぷり。
1965(昭和40)年には「教えてもらうんやない、盗むんや」という言葉をモットーに、二井利治さんが2代目として店を切り盛りするように。以降、初代から受け継いだ秘伝のドミグラスソースなど変わらない味わいを大切にしながら、名物の一つともなった特製カレーソースをたっぷりかけた「ヘレカツカレー煮込み」を考えるなど、さらなる店の歴史を築いてきた。
二井利治さん(82・左)。職人歴54年。6年のサラリーマン生活ののち、28歳で料理の世界に入りオリジナル料理を生み出してきた。今は3代目の宏始さん(右)を指導する。
牛一頭からごくわずかしか取れない希少なヘレ肉を、高温の油でサクッと揚げていく。
1950(昭和25)年に初代の二井 清氏が創業した「レストラン二井」。現在の店の前身となった存在。
店内は創業時から変わらない。居心地がよく懐かしさが漂う。
力強く書かれた「梵」の字や、古い店構えが歴史を感じさせる。
■グリル梵 本店<住所:大阪市浪速区恵美須東1-17-17 電話:06-6632-3765 時間:12:00~14:00(LO)、17:00~20:00(LO19:30) 休み:毎月6・16・26日(土日の場合、翌月曜) 席数:16席 タバコ:喫煙可 駐車場:なし 交通:地下鉄恵美須町駅より徒歩4分>【関西ウォーカー編集部】
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