「悩み」を“食べられる”レストランの客人の正体が大物すぎるっ!!「正体を推理してみて」と作者【インタビュー付き】

東京ウォーカー(全国版)

ある小さな離島に何でも悩みを解決してくれる幻のレストランがあるという…いや、悩みを“解決する”のではなく、悩みを“食べられる”というのが正しい。そのレストランにはメニューはなく、あるのは「シェフのおまかせ」ただ一択。美しい店主に悩みを打ち明ければ、「ご注文承りました」とオーダーが通るのだった。

【漫画】『潮騒の魔女』を読む

「解決」ではなく、悩みを「食べられる」らしい(C)もぐす/一迅社


そんな不思議なレストランへ、麦わら帽子にサングラス姿の陽気なご老人が訪ねてきた。「探すのに苦労したわい」と明るく話すこの客人の悩みとは…?悩みはかなり重く、内容を聞くうちに読者も徐々にこの客人の正体に気づいていく…!!

本作を描いたのは、現在3巻まで発売中の『贄姫の婚姻 身代わり王女は帝国で最愛となる』(一迅社/原作:宮之みやこ)の漫画を担当しているもぐす(@mogusumogu)さんだ。本作『潮騒の魔女』も同じく一迅社より全2巻が発売されている。もぐすさんに『潮騒の魔女』について詳しく話を聞いてみた。

麦わら帽子の陽気なご老人の正体は…?(C)もぐす/一迅社


――「悩みを食べられるレストラン」という構想を思いついたきっかけについて教えてください。

読み切りの企画が立ち上がった際に、「料理」「ファンタジー」「謎の美女」を組み合わせた作品を作りたいと担当編集さんへ相談したのがきっかけです。この3つの要素を盛り込もうと思ったとき、レストランを訪れるお客さんと提供する食事にファンタジー要素を含む仕掛けがあったらおもしろいかもしれない、と考えました。

――2つのファンタジー要素を、見事に「悩み」でつなげていますね!「悩み」でコネクトした理由は?

どんな人物でも持っているものはなんだろう?と考えたとき、「悩み」ならどんな人物でも抱えているのではないか?と思いいたりました。それなら「悩み」自体を料理にすればいいのでは?と思い、最終的にこのようなレストランの構想となりました。

――本作第1話のなかで「細かいところだけどここを見てほしい」といった点を教えてください。

第1話のお客さんは普段の姿だとすぐに正体がわかってしまうので、あえて最初はわかりにくいファッションにしています。ページが進むと少しずつ普段の姿に近づいていくので、ぜひお客さんの正体を推理しながら読んでもらえたらうれしいです。

ご老人のひげを釣り糸にして、料理の食材もオーダー後に釣り上げる!…ってそこから!?(C)もぐす/一迅社


――もぐすさんが現在絶賛執筆中の作品についてもお伺いしていいでしょうか?

現在は、『贄姫の婚姻 身代わり王女は帝国で最愛となる』という作品の漫画担当として「echo」(一迅社)で連載しております。原作は宮之みやこさんです。従姉妹の身代わりの贄として嫁がされたルーシャと、「冷徹帝」と呼ばれるリカルドのラブロマンス漫画なのですが、原作の宮之さんからプロット(※物語の筋書きのこと)をいただくたびに「こんな展開が!?」と私も驚いておりますので、ぜひお読みいただけたらうれしいです。

料理の描写も美しく、おいしそうでどんな味か気になる(C)もぐす/一迅社

今回レストランを訪れていたのは、実は誰もが知っている世界的に超有名なご老人だった。店主である魔女はこのご老人にどんな料理を提供したのか…?その悩みの味とは…?作中で描かれているおいしそうな料理の描写にも注目して読み進めてほしい。

【漫画】『潮騒の魔女』を読む

取材協力:もぐす(@mogusumogu)/一迅社

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