ある小さな離島のレストランに迷子の少女が訪ねてきた。少女は道を尋ねるわけではなく、「どこに行きたいのでしょう、私は…」と店主に尋ねた。この少女の正体は…!?そして少女が迷い込んできたレストランとは…?
レストランのテーブルの上にはメニューが置かれていた。メニューには料理名は一切なく、「ここは悩みを食べられるレストランです」という案内文のみ。ここは美しい魔女が経営する不思議なレストランだった。魔女に悩みを話すと、それを料理として提供してくれるという。
本作を描いたのは、現在3巻まで発売中の『贄姫の婚姻 身代わり王女は帝国で最愛となる』(一迅社/原作:宮之みやこ)の作画を担当しているもぐす(@mogusumogu)さんだ。本作『潮騒の魔女』も同じく一迅社より全2巻が発売されている。もぐすさんに『潮騒の魔女』について詳しく話を聞いてみた。
――「悩み」を「料理」で表現したのには、どんな意味が込められているのでしょうか?
作中では「悩み」を食べることはできますが、決して解決しているわけではありません。ですが、「悩み」を料理として具現化し、「食べる」という行為を通して咀嚼することで、解決への糸口を見つけられるのではないかと思い、このような表現にしました。
――この作品を通して、読者へ伝えたかったことは?
悩みを抱えている方が『潮騒の魔女』を読んで、自身の悩みへの向き合い方を見つけられたらいいなと思っています。
――それにしても、作中で描かれている料理はどれもおいしそうですね。
実は『潮騒の魔女』のレシピは、「こういう悩みの内容なのでこんな料理にしたい」という私の案のもと、料理開発とレシピ制作をすべて母にお願いしました。なので、料理がおいしそうに感じていただけたなら、親子共々とてもうれしいです!
――レストランにはさまざまな“有名人”が訪れますが、作中で誰なのか明記はしていません。そのこだわりについて教えてください。
その人を象徴するアイテムや言葉などをヒントに、読者の方が「この人はもしかして〇〇なのかな?」と謎解きのように楽しんでもらえたらいいな、という想いからできあがった仕掛けです。また、作中で魔女は完成した料理である「悩み」に名前をつけるので、人物の名前よりも「悩み」にフォーカスするためという意図もあります。
――この第2話について、見どころや裏話などありましたら教えてください。
『潮騒の魔女』は書籍として全2巻出ているのですが、すべてを読み終えたあとに、この第2話の魔女とお客さんの会話を読み返すと「そういうことか」と思える会話があります。ぜひ探していただけたらうれしいです。
『潮騒の魔女』の魅力のひとつとなっているのが、各話で訪れるゲスト(=レストランの客)の正体である。実はどの人物も、誰もが知っている超有名人なのだ。しかし作中でそれは明記されていない。読者が読み進めながら、登場人物たちの会話を通して、それを察していくというおもしろい仕掛けが本作には施されている。また、店主である魔女の正体も実は…!!予想しながら読み進めていこう。
取材協力:もぐす(@mogusumogu)/一迅社
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