“売りたい”新人が「買わなそう」と判断した泥だらけの老人がまさかの大口契約!?“共感”を描いた本作が賞を受賞【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

畑帰りに立ち寄った泥だらけのおじいさんは「買わない」と見た目で判断してしまう。画像提供:みこまる(@micomalu)

お客として訪れることはあるがなかなか知らないディーラーの裏側を描いた、みこまる( @micomalu )さんの 「田端、明日は売るつもり!」 。憧れのカーディーラーに就職した田端は、入社以降1台も車を売ることができていない。「車が売れないのは、なぜ?」カーディーラーの新人営業マンがぶつかる苦悩と成長を描いた本作は、WEB漫画賞「 クニエ漫画グランプリ2021 」でSNS読者賞を受賞。今回は制作の裏側について、みこまるさんに話を聞いた。

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ディーラーという仕事の裏側を描いた成長物語

「田端、明日は売るつもり!」第1話01画像提供:みこまる(@micomalu)

「田端、明日は売るつもり!」第1話02画像提供:みこまる(@micomalu)

「田端、明日は売るつもり!」第1話03画像提供:みこまる(@micomalu)


新人カーディーラー田端の成長物語として描かれた本作「田端、明日は売るつもり!」は、入社間もない田端の、「売りたい」という気持ちが先行するあまり肝心の「お客様の心」を掴むことができない、という葛藤がさまざまなエピソードを通して描かれている。作者であるみこまるさんは「本作は月1での連載だったため、時間が空いても、初めて見る人でも楽しめるように、毎回読み切りのようにすれば描きやすいかなと思いました」と本作を描くうえでの工夫を教えてくれた。

制作にあたりディーラーという仕事の裏側を取材したらしいみこまるさん。「取材前にアンケートを取らせてもらったのですが、エピソードを聞いて、日々さまざまな場面に出くわしているのだなぁ、と実感しました。もちろんいい話だけじゃなくて、困ったお客さんやトラブル話もたくさんありましたが、お客さんの数だけいろいろなエピソードがあっておもしろいなと思いました」とそのときの様子を語る。

ちなみに、今回のエピソードである農作業用の軽トラで試乗にきたお客の話も、実話を参考に描いているのだそう。みこまるさんは「これは取材先の店長のエピソードでした」と裏話を教えてくれた。作中と同じく、軽トラのおじいさんはその見た目とは裏腹に、それはそれはすばらしい豪邸にお住まいだったそうです…。

「共感」をテーマに描かれている本作は、株式会社クニエが主催するWEB漫画賞「 クニエ漫画グランプリ2021 」でSNS読者賞を受賞するほどの人気作品である。働く側から読んでもお客側として読んでも納得できる、自動車ディーラーの仕事の裏側が気になる人はぜひ読んでみてほしい。

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取材協力:みこまる(@micomalu)

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