CM価値も向上!「QRコード」新サービスはテレビ界の救世主となるか?

東京ウォーカー(全国版)

フジテレビは、2次元コードの「QRコード」を使った「QRスピードくじ放送サービス」を2月13日(土)から3週間にわたって実施する。

これは、番組内で画面上に表示される「QRコード」を、視聴者が携帯バーコードリーダーモードで撮影・アドレスを取得・アクセスすると懸賞に参加できるというもの。いままでテレビ画面からサイトに誘導する手段として“検索窓口”“モバイルサイト誘導”“アドレス表記”が主流であったが、携帯電話機能の向上、地上デジタル放送の普及、液晶・プラズマなどの受像機側が高品質になったこと、またQRコード取得という行為がイノベーションしてきたことなどから、テレビ局側が広告への活用も視野に入れた実験に入ったと思われる。

今回、実験が行われるのは、毎週土曜14時50分から放送されている情報番組「満天笑店」。番組終盤の画面上に「QRコード」を15〜30秒表示。携帯バーコードリーダーモードで撮影・アドレスを取得・アクセスすると、その場で「当たり」「外れ」が表示される。ゲーム感覚でQRコードからアドレスをゲットできるというわけだ。

雑誌や新聞など紙媒体で利用されることが多かった「QRコード」がテレビで対応できるようになれば、番組内で利用できるのはもちろん、CMの価値が大きく変わる可能性がある。例えば、1時間番組の間に流れる車のCMのどこかでQRコードが表示され、携帯バーコードリーダーモードで撮影し、アドレスを取得。そこにアクセスするばスポンサー企業の車が当たるとなれば、CMはいわゆる“トイレタイム”ではなくなる。クーポン系のサービスであれば、ビジュアルは画面いっぱいのQRコードのみという15秒CMが登場するかもしれない。

テレビの型やケータイの機種によっては参加できない場合があるといった問題もあるが、“リアルタイム視聴者の参加数が把握できる”“キャンペーン商品やクーポンなどのサービス提供と引き換えに、データの取得やより確実なCM効果が期待できる”など、局・スポンサー共にメリットは大きい。

初回の13日(土)は新潟県魚沼産のこしひかり(2kg)が抽選で60人に、20日(土)は苗場プリンスホテルのペア宿泊券とスキーリフト券セットを20人に、最終週の27日(土)は箱根プリンスホテルのペア宿泊券&水族館入場券が30人に当たる。まずは13日(土)、ケータイ片手に「満天笑店」に注目したい。【東京ウォーカー】

※テレビの機種や携帯電話の機能、種類によってはアドレスが取得できない場合があります

※QRコードの名称は(株)デンソーウェーブの登録商標です

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