付き合い始めたばかりの彼氏は、メッセージの返信が遅く、彼女よりも男友達を優先する。彼の中で自分の順位が低いのを感じながらも、詰め寄るような面倒な女にはなりたくなくて、我慢を続けていた。そんな高解像度な20代のリアルな恋愛を描くヤチナツ(
@11yc4
)さんのコミックエッセイ『20時過ぎの報告会』より「考え方が2番目」に3500以上のいいねが届く。今では書籍化もされ人気漫画となった、本作を描くきっかけについても話を聞いた。
テンポが合わずに少しずつイライラがたまる
好きになったら即恋愛モードに切り替わる主人公のこはるは、一目ぼれした彼にインスピレーションを感じて、あまり知らないまま告白をする。なんとなく付き合うことになったが、彼とは好きの温度差があった。彼氏の家に泊まった翌朝に「予定がある」とランチの誘いを断られたり、メッセージの返信は翌日をまたぐほど遅い。こはるは少しずつイライラがたまっていった。「物分かりのいい女でいたい」と飲みの席で友達に相談すると「考え方が2番目だね」と指摘される。
作者のヤチナツさんは作品づくりのきっかけを「社会人2年目くらいで彼氏が欲しくて、むやみに動き回っている時に溜まったストレスの発散と、発見を共有したかったために描き始めました」といい「当初はエッセイ漫画にすると感じが悪い内容ばかりだったので、フィクションという体裁を作りました。今ではすっかりフィクションです」と結果的に今の状態に辿り着いたようだ。
心理描写が多く、まるで恋愛を覗かれているようなシーンが多くあることについて「私自身がそれぞれの内面の機微に興味があり、またその内面の機微を細かく話し合える友達がいるので、作品に生かされているんだと思います」と語ったヤチナツさん。
「好きだけでも恋愛は続かない」「我慢するだけが恋愛じゃない」そんな悩める人たちに、「明日への活力をもらえる」と共感を集めているコミックエッセイ『20時過ぎの報告会』より「考え方が2番目」をぜひ読んでみてほしい。
取材協力:ヤチナツ(@11yc4)
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