2025年6月27日(金)・28日(土)の2日間、「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」にて、スープ専門店がカレー専門店に変身する夏のお祭り「Curry Stock Tokyo」が開催される。今年で10回目となるCurry Stock Tokyoでは、スープ専門店の“本気のカレー”8種類を楽しむことができる。今回は、スープ専門店でカレーのみに注目するイベントを開催する理由や、新登場するカレーのこだわりなどについて、Soup Stock Tokyoの担当者に話を聞いてみた。
――Curry Stock Tokyo開催の狙いやターゲットなどについて教えてください。
Soup Stock Tokyoのこだわりのカレーを、より多くの人に知っていただき、楽しんでいただくために、スープ専門店から“スープがなくなる”、年に一度のお祭りとして開催しています。Soup Stock Tokyoでカレーの販売を開始したのは一号店オープンの翌年、2000年。今年で25年目を迎えますが、スープ専門店である私たちのカレーは、まだまだ知っていただける余地があると感じています。だからこそ、この日だけは、看板商品の「オマール海老のビスク」も「東京ボルシチ」もお休みし、カレーだけを思いっきり楽しんでいただく特別な時間をお届けしています。
また、当日は「サムシングイエロー」と題したイベントも開催しており、黄色いものをご持参いただいた人には「ちょっといいこと」をご用意しています。サムシングイエローのイベントや、カレーが持つ「人を元気にするパワー」が、いつも以上にお客様との距離を近くしてくれると感じています。それにより、イベント後の日常においても、一人ひとりのお客様の体温が上がるようなおもてなしにつなげられたらと考えています。
加えて、社内においては肩書や部署を越えて一つのイベントを作りあげるため、社内の関係構築の機会創出にもつながっています。
――今回のCurry Stock Tokyoで新登場するカレーはありますか?
今年のCurry Stock Tokyoでは3つの新商品がラインナップに加わりました。
チキンコルマカレー(トマトとヨーグルトのスパイスカレー)
は、トマトとヨーグルトのさわやかさ、クリームのコク、チキンの旨味と本格的なスパイスの魅力を一度に楽しめる北インドのカレーです。濃厚な味わいがご飯によく合う、新商品にして王道の逸品です。
「コルマ」とは、カシューナッツクリームや生クリームを使った濃厚なカレーのこと。今回、あえてなじみのないコルマというネーミングを採用したのは、「まだ知られていないカレーがこの世にはあることを知ってもらいたい」というSoup Stock Tokyoからのメッセージです。
また、「東京ボルシチがカレーになったら?」をテーマに、創業以来の看板商品である「東京ボルシチ」をスパイス香るカレーにした、
東京ボルシチカレー
も新発売です。東京ボルシチの特徴「じっくり炒めた玉ネギの甘み」をそのままに、旨味の強い国産和牛の牛すじを加え、さやわかなスパイスを感じるカレーに仕上げました。商品開発担当が、アメ色玉ネギのことを2年間ずっと考えていた中で思いついた新商品になります。
南インドらしいスパイス使いを堪能できる
チキンウプカレー(南インド風スパイスと塩のカレー)
も新商品として登場します。「ウプ」とは、「塩」を意味するタミル語です。カレーに大胆に添えられたカレーリーフは奥深いエキゾチックな香り。そこに、マスタードシードのはじける辛さやクミンの香りなども合わさり、食欲が刺激される本格派カレーです。
――この記事でSoup Stock Tokyoのカレーを初めて知るという読者に伝えたい魅力を教えてください。
Soup Stock Tokyoでは、スープと同様に、素材の旨味を活かし、調理方法にも徹底的にこだわってカレーを作っています。それぞれ具材は元よりスパイスも調理方法も違う、どこかにありそうでどこにもない、ユニークな発想で生み出したカレーは101種を超えます。
Curry Stock Tokyoでは、このこだわりのカレーを存分に楽しんでいただけるよう、2種類または3種類のカレーを一度に味わえる「カレーとカレーのセット」や、「カレーとカレーとカレーのセット」をご用意しています。2種がけの組み合わせはなんと28通り!ぜひご自身のお気に入りの一皿を見つけてみてください。
スープ専門店であえて“スープがなくなる”日を作ったワケとは?
――スープ専門店から“スープがなくなる”日を作るというアイデアはどのように生まれましたか?
きっかけは、ある社員が友人からかけられた「Soup Stockってカレーもあるの?」という言葉に対する驚きでした。社内でも“カレー好き”で知られていた社員にとって、自慢のカレーが知られていないことに大きな衝撃を受けたのです。私たちはスープと同様に、カレーにもこだわりと熱意を持ち、種類も豊富に展開してきました。しかし、それが十分に伝わっていないと気づき、カレーの魅力を広く知ってもらいたいという想いから、Curry Stock Tokyoを始めました。
当初は、販売するカレーの種類を1〜2種から2〜3種に増やすという案も出ましたが、「中途半端では伝わらない」との企画者の熱意から、定番スープの「オマール海老のビスク」を含め、スープは一切提供しない“スープのない一日”を決行することに。白と黒のブランドカラーを封印し、店頭看板は、ロゴの上から黄色のCurry Stock Tokyoテープを貼りました。社内では「さすがにやりすぎでは?」との声もありましたが、企画者の強い覚悟が実現を後押ししました。
また、駅ビルなど商業施設内の店舗では、既にカレー専門店があるため実施は難しいという指摘もデベロッパー様から受けました。それでも、初年度の盛況を経て、今では「今年はいつ開催ですか?」と声をかけていただけるまでになりました。
――最後に一言お願いします!
Soup Stock Tokyoは、スープ作りを通して「おいしい」にまつわるさまざまな国や地域の知恵に出合ってきました。カレーもスープも、調理方法やこだわりは同じです。「おいしい」を探求して作られた101種以上あるカレーの中から、選りすぐりの8商品が登場します。
初めてイベントに参加される人も、毎年楽しみにしてくださっている人も、きっと「楽しい!」「おもしろい!」と感じていただけるはずです。この機会にぜひ「食べるスープ専門店のカレー」をお楽しみください。そして、黄色いものを持ってきて、一緒にイベントを盛り上げていただけたらうれしいです!
Soup Stock Tokyoがスープ作りを通して蓄えた料理の知恵を活かして作っている「スープ専門店による本気のカレー」にフォーカスした2日間。今年で10回目の開催となるCurry Stock Tokyoで、スープだけではないSoup Stock Tokyoの魅力を味わってみてはいかが?
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文=平岡大和