希望を抱いて入社した会社は、ハードワークでブラック労働だった。次々、退職していく同期を見送りながら「とりあえず、3年は仕事を続けよう」と、じょん(
@John25uru
)さんは新入社員から4年間勤めあげた。最後には神経症を発症し、退職するまでの漫画「暗黒労働編」を紹介する。
「頭がおかしくなりそうだった」身体に症状が出るまで働き続けた4年間
転職活動で200社以上に応募し、数十社の面接を受けてきたじょんさん。漫画を書き始めたきっかけは、「転職活動の体験記でも書いたら?」と父親から言われたことだったという。しかし、前職でのハードワーク時代の方がネタの宝庫であることに気づき、転職活動の話ではなく社会人生活から描くことにしたそうだ。
じょんさんがブラック企業で働いていた期間は約4年間。今となっては「よくこんなに続けていたな」と苦笑いするが、当時は「とりあえず3年は続けよう」という考えに縛られていたという。睡眠記録を見返すと、徹夜や2〜4時間睡眠が日常茶飯事で、我ながら戦慄するレベルだったと振り返る。業務量の多さとスピードの要求に加え、新卒で何もわからない状況では要領も悪く大変だったそうだ。同僚からは頻繁に「顔、死んでるよ」と指摘されるほどだったという。
最も辛かったエピソードを聞くと、お盆休みや正月休みに徹夜で仕事をした経験を挙げてくれた。眠気と闘いながら、せっかくの休日に仕事をするという二重の苦痛で「頭がおかしくなりそうだった」と当時を振り返る。睡眠不足による身体への悪影響はもちろん、好きなことに時間を割けない精神的ダメージも相当なものだったという。「もしかしたら忘れているだけで、もっと辛いことがあったかもしれない」とも話してくれた。
退職のきっかけとなったのは、身体に症状が現れ始めたからだそう。「あ、これやばいな…」という危機感が決定打となり、健康を最優先に考えて転職を決意したという。現在の働き方に疑問を感じている人や、転職を考えているけれど踏み切れずにいる人は、ぜひじょんさんの漫画「暗黒労働編」を読んでみてほしい。
取材協力:じょん(@John25uru)