「ただ好きなものをおなかいっぱい食べていたい」生き物が共生するうえで起こりうる問題を分かりやすく描く【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

創作漫画「うさばに」画像提供:メガネ学専攻(@8_senkou)

社会との摩擦、その「障壁」とともに生きていく――。食欲旺盛な「うさばに」は生えている食べ物を食べ尽くしては、土地を転々としていた。増殖して森を征服しようとしていた「ニンジンの森」にうさばにたちがやってくる。共生するうえで起こりうる問題をわかりやすく描いたメガネ学専攻さん( @8_senkou )の創作漫画「うさばに」を紹介するとともにインタビューを行った。

【漫画】本編を読む

急激に増殖するニンジンたちを止めたい

助けてよ~!画像提供:メガネ学専攻(@8_senkou)

【漫画】本編を読む画像提供:メガネ学専攻(@8_senkou)

02画像提供:メガネ学専攻(@8_senkou)

森を侵略しようと急激に増殖するニンジンたちに対して、森を守りたい「わた毛」たちは、その森にやってきたうさばにを利用することにするのだった。うさばにたちは、森に生えているニンジンを食べ尽くしていく。食べるものがなくなると森を移動するので、どんどん減っていくニンジン…。本作はそんな「ただ好きなものをおなかいっぱい食べていたい」だけのうさばにたちと、森の生態系を守りたいわた毛たちの葛藤を描いている。

作者のメガネ学専攻さんは飼っているペットを見ていて本作「うさばに」のストーリーを思いついたようで「『ペットが棚に隠しておいたご褒美用おやつの大袋を家族のベッドの上まで運びこんで、むしゃむしゃ貪り食っていた!』という事件がありました。その姿に家族みんなで思わず爆笑してしまったのですが、同時に『食』に対して一生懸命なところに胸を打たれて、とんでもなく食いしん坊なキャラクターを描いたらおもしろいんじゃないかと思ったんです」と制作秘話を語ってくれた。

作品の中でも、うさばにたちが自由にころころ跳ね回るかわいい姿を、後半では読者の方々に共感していただけるように「納得できるまで何度も書き直しました」とこだわりポイントを明かすメガネ学専攻さん。最後に読者へ向けて「あえてフィクション感の強い作風にすることで元気なときも疲れているときも、誰でも気軽に読めて、少し笑顔になれるような漫画に仕上げたい」とメッセージを残してくれた。

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■取材協力:メガネ学専攻(@8_senkou)

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