へそ(
@heso_comic
)さんはX(旧Twitter) やブログを中心にエッセイ漫画を公開している。アラカンの著者が日常の出来事をコミカルに描き、くすっと笑える作品がそろう。本作は幼少期に祖母が中腰で用を足す姿に衝撃を受け、明治生まれの祖母が当時のトイレ事情を告白するエピソードだ。本作が誕生した経緯やトイレ事情の余談などについて、へそ(@heso_comic)さんにインタビューした。
トイレで鍛えられた当時70代、祖母の体幹
「トイレ内で足腰の筋トレする」というネット記事を見かけた作者のへそさん。「そういえば自分も出先のトイレで用を足すときは便座に尻を付けないよう中腰の姿勢でしているな」と思い、「中腰といえば明治生まれの亡き祖母も中腰でしていたな」という連想から、当時としては一般的なものだったのかを読者に問いかける気持ちで、本作「明治の女のトイレ習慣」を描いたそうだ。
中腰で用を足すと知ったときのへそさんは「『えっ!?』の一言ですね。子ども心に『体幹がいいな』『中腰で描く放物線は前へ飛ぶのか?後ろへ飛ぶのか?』」などと思ったそうだ。また「祖母は当時70代で、小学生の孫娘を荷台に乗せて着物で自転車をシャンシャン漕いでたので、小柄ながら安定した下半身の持ち主だったと思います」とのこと。
目の健康寿命があるうちにトライしてみたい
へそさんは生まれつき目に持病があり、過去に何度も手術をしてるそうだが、「そんな私が絵日記ブログと出会い、『こういう自己表現の仕方もあるんだ、目の健康寿命があるうちにトライしてみたい!』という気持ちになり、アラフィフで絵日記ブログを描き始めました。おかげさまで少しずつ読んでくださる方も増え、今ではこうして掲載のお声がけをいただくまでに成長しました(笑)。読後にフッと小笑いしていただけたら大喜びです。今回ご縁のあった皆様、どうぞよろしくお願いいたします」と語る。
日常の出来事をアラカンの視点で魅力的に描いているへそさんの作品は、どれも短編でサクッと読めるので、気になる人はぜひ読んでみて欲しい。
取材協力:へそ(@heso_comic)