突然届いた身に覚えのない代引きの荷物。思わず支払ってしまう人もいるだろう。近年流行する「送りつけ詐欺」は、まさにその手口を狙っている。今回は、長年宅配業界で働くゆきたこーすけさん(@kosukeyukita)の漫画『運び屋ゆきたの漫画な日常』から、このトラブルを描いたエピソードを紹介し、頼んでいない商品が届いた際の対処法について話を聞いた。
家族の荷物?それとも詐欺?怪しい代引きの見分け方
代金引換えは、商品の受け取り時にドライバーへ現金で支払う方式だ。ゆきたさんは「荷物を見ただけではわからないが、客から『注文していない』『電話を断ったのに送ってきた』など、『ちょっとおかしいな…』と感じることはある」と語る。特に高齢の客に多く見られるため、「すぐに受け取らず、家族に相談するか、発送元に問い合わせるなど、確認をおすすめする」と注意を促した。
オンライン決済が主流の今でも、代引きを利用する人は一定数いるという。「商品が届いてから決済したい」「カード情報を業者に渡したくない」といった理由や、オンライン決済に不慣れな高齢者の利用が多いと分析する。
「受け取り拒否でOK!」元配達員が教える正しい対処法
身に覚えのない商品が届いた際の対処法について、ゆきたさんは「まず第一に、『送られてきた以上は受け取らないといけない』と思ってしまう方がいるが、身に覚えのないものは受け取りを拒否しても大丈夫だ」と強調する。すぐに判断できない場合は「受け取りを保留にし、荷物を一旦持ち帰ってもらうこともできる。その間に確認してもらっても良い」と具体的な対応を促した。
万が一誤って受け取ってしまった場合でも、「お金を取り戻せる場合もあるので、諦めずに消費者センターや宅配会社に相談してほしい」と助言した。高齢の客の中には「届いてしまったものは受け取らないといけない」と思い込み、お金を払ってしまうケースが多いという。注文していない商品は受け取る必要はないが、定期コース便を忘れている場合もあるため、まずは確認することが重要だ。
ゆきたさんは、アメーバブログ『運び屋ゆきたの漫画な日常』で、宅配便のトラブルや面白いエピソードを毎日投稿している。読者からのエピソードを漫画にする実録漫画も好評だ。「面白い、困ったなどのエピソードがありましたら、ぜひ、ご投稿お待ちしております」と、ゆきたさんは語った。
漫画でイッキ見する
取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
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