数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんは、SNSを中心に短編漫画を公開している。独特な世界観がなんとも魅力的で、どの作品も続きが気になってしまう。今回は以前ウォーカープラスで紹介した「車線規制(1)~(5)」をお届けするとともに、著者にEさん一家がどうやって封鎖中の道路へ進入したかについてもインタビューした。
Eさん一家は、山口県北部にある渦目ダム付近の高速道路を車で走っていた。サービス業のEさんは年末年始がとても忙しく、ようやく休暇に入り妻の実家へ帰省する道中だ。
この時期は寒波が到来して、高速道路には新雪が積もっている。その状況に妻は「こんなに雪が積もっているのに、通行止めにならないわね…」と言う。夫のEさんも同じように思うが、そのまま運転を続けていた。
氷結した池の真上にある高架橋に差し掛かると、突然右側に車線規制の看板が見えてくる。「左いけ」という看板にEさんは胸騒ぎを覚えつつも、車を左に寄せて運転をする。そして、警備員たちも手を振って合図しながら左へ誘導してくる。
雪道で急ハンドルは危険なため、Eさんは慎重に運転をして左車線へ進路変更をした。けれど、その後も看板や警備員たちは「左いけ」と合図を続け、これ以上左に寄れない状況に焦り出すEさん。
仕方なくさらに左へ進路を取ると、妻はその先にガードレールがないことに気が付く!Eさんは車ごと池に落ちると思い、急ブレーキを踏むも氷結した道路で滑って車が止まらない。
車は運よくガードレールに衝突したお陰で、転落はまぬがれた。けれど、車が落ちそうな状況なので、Eさん一家は急いで車から脱出。
ガードレールの下を見てみると、そこには波ひとつない真っ黒な水面があり、まるで大きく開けた口のようだ。
それを見てEさん夫婦はゾッとするも、誘導した警備員たちに抗議しようと道路の方へ行く。しかし、周囲にいたはずの警備員や交通規制は一つもなかった。
その後Eさんは警察に電話をしたところ、警察は電話越しでとんでもない事実を話し始めるのである…。
地元では「人食い池」として有名な池。著者にEさん一家はどのように封鎖中の道路へ進入したのか聞くと、「『自覚なく』とありますので、いつの間にか『ワープ』のように迷い込んだのかも。また、バリケードを何かが一時的に消し去ったのかも…いずれにせよ、『奇妙な力』が働いたのは確かでしょうね」と語る。
Eさん一家は知らないうちに違う次元に迷い込んだのかもしれない。色白ゆうじろうさんはほかにも
ホラー漫画
を公開しているので、興味があればこの機会にぜひ読んでほしい!
取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)
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