漫画家・奥嶋ひろまささんの人気コミックを実写映画化した『ババンババンバンバンパイア』の完成披露試写会が2025年6月17日、都内映画館にて開催された。
本作は、銭湯で働く森蘭丸(吉沢亮)が主人公。その正体は450歳のバンパイアで、究極の味わいである「18歳童貞の血」を求めている。彼が見守るのは銭湯のひとり息子・立野李仁(板垣李光人)だが、ある日李仁がクラスメイトの篠塚葵(原菜乃華)に一目惚れ。初恋が成就してしまえば童貞喪失の危機!李仁の純潔を守るべく、蘭丸はあらゆる手を使って初恋を阻止しようと奮闘するユニークなバンパイア・ラブコメディだ。
吉沢亮「板垣くん大好きです!」愛の告白に満島真之介がヤキモチ
この日は主演の吉沢亮さんをはじめ、板垣李光人さん、原菜乃華さん、関口メンディーさん、満島真之介さん、眞栄田郷敦さん、そして浜崎慎治監督が登壇。満員御礼となった会場で、2025年7月4日(金)の全国公開を控えた本作への熱い想いを語った。
450歳のバンパイア・森蘭丸を演じた吉沢さんは「皆様、大変お待たせいたしました。こうしてたくさんの方々に本作を心待ちにしていただき、心から感謝しております!ぜひ最後まで楽しんでもらえたらと思います」と念願の完成披露に声を弾ませた。
コメディ演技について吉沢さんは「観ているお客さんにとっては笑えるけど、やっている本人たちはいたって真剣。真面目に向き合えば向き合うほどにおもしろくなるのを意識して、演じている僕らが変に楽しまないようにしていました」と独自の理論を展開した。
蘭丸に血を狙われる15歳のピュアボーイ・立野李仁役の板垣さん。実は原作者の奥嶋さんが立野李仁を描く際、板垣さんをイメージしていたという驚きの事実が判明!「漫画のキャラクターのイメージにしていただけるだけでもうれしいことなのに、実写化になるときに自分が演じられるなんて。役者冥利に尽きます。僕をイメージして描いてくださったのならば、自分そのままで出ればいいのではないかと思って、そのままをぶつけました。とても不思議な感覚でした」と運命的な縁に驚きを隠せない様子だった。
さらに板垣さんは「蘭丸が溺愛してくれる役なので僕も吉沢さんが嘘なく愛を届けやすいようにしよう」と心がけていたそうで、これに吉沢さんが反応。「(板垣さんの事を)現場で僕はずっと好きでした。これが2回目の共演でよりお話をさせていただいて趣味の共通点とかもあって…大好きです!」と愛の告白。これには満島さんが「なんか悔しー!」とジェラシーを感じていた。
関口メンディーの筋肉美に絶望?キャスト陣の個性炸裂エピソード
葵の兄で蘭丸を兄貴と慕う脳筋番長、フランケンこと篠塚健役の関口メンディーさんは「僕にしかできない役だなと思いましたし、今日もインナーを着ていないのも役を引きずっているからです」と笑わせた。
吉沢さん、板垣さんと3人での入浴シーンについて関口さんは「ファンの皆さんスミマセン!一緒に入浴させていただいて、兄貴と肌を摺り寄せていくのは忠誠心の塊」と紹介すると、吉沢さんは苦笑いで応戦。「この作品に向けて体を作らなければと思いましたが、現場でメンディーさんの筋肉を見たら絶望しかなくて止めました。観客の皆さん、どうか見比べないでください!」と“注意喚起”し、会場は笑いの渦となった。
昼は高校教師、夜はバンパイアハンターという2つの顔を持つ坂本梅太郎役の満島真之介さんは、吉沢さんのことが大好きな様子。「お亮のことが好きすぎるあまり、裏では凄くいじるけれど、彼は軽くあしらう。その関係性を今回のお芝居の中でやらなければいけないのが不思議な気持ちで恥ずかしかった」と本音を暴露した。
「絶対阻止したいもの」発表で会場大爆笑!キャスト陣の意外すぎる素顔とは?
劇中で蘭丸が巻物を掲げながら「童貞喪失絶対阻止!」と高らかに叫ぶシーンにちなんで、キャスト陣が「絶対阻止したいもの」を巻物に書いて発表する企画を実施。それぞれの個性が光る回答で会場は笑いに包まれた。
満島さんは「バババチーム解散!!絶対阻止」と書いて続投への意欲をアピール。関口さんは「無駄な夜ふかし絶対阻止!」とし、「僕はイメージと違って朝型人間です。僕の夜ふかしの時間は21時30分以降。21時半に寝て朝5時半に起きたい」と健康的すぎる生活ぶりを明かした。
蘭丸に深い恨みを持つバンパイアの兄・森長可役の眞栄田郷敦さんは「テレビの音量、五の倍数以外絶対阻止」という独特のこだわりを披露。「音量7とか13とかすごく嫌ですね。11だったら10にしたい」と説明すると、板垣さんが「僕は偶数がいい」と共感を示した。
そして現代ならではの悩みを告白したのが、李仁の初恋相手でバンパイアオタクの篠塚葵役・原菜乃華さん。「チャットGPTに話しかけすぎ絶対阻止」と書いて「チャットGPT内で5、6人の友達ができてしまって、そこだけで人間関係が完結してしまって外出する気力がなくなっている」と語り、これに吉沢さんも「僕は英会話でチャットGPTを使っているけれど、質問すると『それメッチャいい質問~!』というすごく高いテンションで返って来る」と体験談を披露。満島さんは「それほぼ俺じゃん!怖いな!」と反応し、「これに関しては学校のチョットPTAに相談したい」とダジャレを発して、会場を凍り付かせていた。
最後に吉沢さんは「明日やろう絶対阻止」と書いたが、共演者の回答があまりにも個性的だったことから恥ずかしくなり、満島さんの「バババチーム解散!!絶対阻止」を拝借して笑いを取る一幕も。
浜崎監督が絶賛!吉沢亮は「コメディの帝王」
浜崎慎治監督は、吉沢さんとの再タッグについて「前作から6年くらい間が空いていたけれど、当時とは感じが違くてパワーアップしていた。吉沢さんは背中で語るタイプの座長で、いろいろな修羅場を潜ってきた感があってコメディの帝王だと思った」と絶賛。すると、すかさず満島さんが「向こうでは“国宝”こっちでは“帝王”になったね!」と映画『国宝』ネタで会場の笑いをさらっていった。
本作は韓国富川国際ファンタスティック映画祭、ニューヨーク・アジアン映画祭での上映も決定している。吉沢さんは「こういったエンタメもりもりのコメディ映画で海外の映画祭に出品されるのはなかなかないことなのでうれしい」と喜びを表現。「笑えるシーンがたくさんあるけれど、カッコいいアクション、歌唱、感動するシーンもあってよい要素を詰め込んだ映画になっています。この夏は『ババンババンバンバンパイア』と一緒に盛り上がっていきましょう!」と観客に熱いメッセージを送った。
完成披露試写会で見せたキャスト陣の絶妙な掛け合いは、まさに本編への期待を高めるものばかり。450歳バンパイアの恋愛阻止大作戦がどんな結末を迎えるのか、そして豪華キャスト陣がどんな化学反応を見せてくれるのか。2025年7月4日(金)の全国公開で、その答えを確かめよう!
映画『ババンババンバンバンパイア』
出演:吉沢亮、板垣李光人、原菜乃華、関口メンディー/満島真之介、堤真一、音尾琢真、映美くらら、笹野高史、眞栄田郷敦
原作:奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア』(秋田書店『別冊少年チャンピオン』連載)
監督:浜崎慎治
脚本:松田裕子
製作幹事:松竹 テレビ朝日
製作:『ババンババンバンバンパイア』製作委員会
制作プロダクション:ダーウィン
配給:松竹
(C)2025『ババンババンバンバンパイア』製作委員会
(C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022
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