話題店が多い大阪のラーメン界でもキラリと輝く店主たちがいる。2017年、精力的に活動する麺職人にスポットライトを当ててご紹介。今回は「らーめんstyle JUNK STORY」の店主、井川真宏さんに注目。<※情報はラーメンウォーカー関西2018(2017年10月6日発売号)より>
「ラーメンや店を作る喜びをみんなで共有したい!」
「お客様もスタッフも巻き込んで、ものを作る喜びを共有するのが好きなんです」と「らーめんstyle JUNK STORY」店主の井川さん。2013年に「麺と心 7」、2015年には「辛口炙り肉ソバ ひるドラ」、2016年には、ひるドラの2号店とプライベートなラーメン店、「ENTERTAIN麺T style JUNK STORY M・I Label」を開店。今年は、西宮に貝ダシラーメンの「贔だしや」をプロデュースした。取材中も、スタッフに囲まれ、コミュニケーションを怠らない。つねにアンテナを張り、すばやく動く、目が離せない麺職人の一人だ!
「塩のキラメキ」(960円)。丸鶏などの鶏スープと魚介スープのダブルスープが特徴。4種の塩をブレンドして作るタレを合わせることで、旨味が引き立つ。もっちりした麺とのバランスもよい。
■ラーメンデータ<麺>中・角・ストレート/製麺所:自家製麺・150g <スープ>タレ=塩 仕上油=鶏油、トリュフオイル/濃度:こってり○○○●○あっさり/種類:鶏清湯+魚介
200gと多目の太麺を鶏オンリーのスープで味わう「濃口醤油ラーメン」(850円)。こってり醤油がバランスよくまとまり、濃口醤油の力強いパンチ力を楽しむ!
「つねに、新業態のアイデアを練っていますし、これからもチャレンジしていきます。仲間達と夢を叶えられるようがんばっていきます!」と、店主の井川真宏さん。
<井川店主の麺職人への歩み>
【失敗】ラーメン店で2年間働いた23歳の時に、京都で開業。約2年で閉店するという失敗を経験。この経験が今のバネになっている。
【修行】関西を代表する名店「彩色ラーメン きんせい」の中村 悟さんのもとで再修業。約1年半後に「らーめんstyle JUNK STORY」を創業。
【系列】辛旨さが魅力の「辛口ガチ味噌肉ソバ ひるドラ」2店舗のほか、魚介のみで仕上げた魚介白湯で話題の「麺と心 7」などが系列店。
【研究】現在は休止しているが、「ENTERTAIN麺T style JUNK STORY M.I Label」をラーメンの研究拠点として使用している。
店主として、休止中を含め、直営の5つの店をコントロール。現場に立ちながらも、つねに新しい店の構想や限定麺などのメニューのアイデアを練る井川さん。
店は千日前通沿い。大きな看板と店の前の行列が目印。店内は、奥に厨房がある長い構造になっている。
■らーめんstyle JUNK STORY<住所:大阪市中央区高津1-2-11 電話:06-6763-5427 時間:11:00~14:30(LO)、18:00~22:00(LO)、土日祝11:00~22:00(LO) 休み:なし 席数:9席(カウンターのみ) タバコ:禁煙 駐車場:なし 交通:地下鉄谷町九丁目駅より徒歩3分>
井川店主プロデュース店「贔だしや」
西宮のラーメン激戦区に貝ダシラーメン専門店「贔だしや」がオープン。貝をふんだんに使ったスープは塩、醤油のタレのほか、仕上げ油も3種から選べる。ツルモチの全粒粉麺とも好相性。
「厚切り貝だし塩そば(鶏油)」(850円)。九州の藻塩と沖縄の天然塩を使う塩ダレと、貝と鶏油の旨味が融合した上品な一品。
■ラーメンデータ<麺>中細・角・ストレート /製麺所:ツルミ製麺所・120g<スープ>タレ=塩 仕上油=鶏油ほか/濃度:こってり○○○●○/種類:豚✚魚介(貝)
ゆったりしたカウンター席が広がり、女性や年配の人も入りやすい。
■贔だしや<住所:兵庫県西宮市城ヶ堀町2-12 電話:0798-22-8807 時間:11:00~14:00(LO)、土日祝11:00~14:30(LO)、18:00~22:00(LO) 休み:木曜 席数:10席(カウンターのみ) タバコ:禁煙 駐車場:なし 交通:阪神西宮駅より徒歩7分>【関西ウォーカー編集部】
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