2025年1月、mamagirlで公開された「縮んだから返金しろ!」は、購入した洋服が洗濯で縮んだため、客がクレームを言いに来たというエピソード。プロット制作のmamagirl編集部・梅田さん、作画担当のいおりそさん(@iorinu_nu)に、本作が誕生したきっかけや工夫点を聞いた。
「毎月のようにあったクレーム」作者が描く理由
本作を描こうと思った理由について、梅田さんは「私が経験した実話を漫画化しました。前職がアパレルのカスタマーサポートで、『洗濯不可の衣類を洗ったら縮んだ』というクレームは毎月のようにありました」と語る。
タグに洗濯不可のマークがあっても、洗濯機の「ドライモード」ならOKと誤認識する人が多く、同様の問い合わせが絶えなかったという。「衣類をきれいに長持ちさせるためにも、洋服のタグを確認することの重要性を知ってもらいたいと思い、この話を作りました」と制作秘話を明かした。
作画担当のいおりそさんは、「お客さんの洗濯表示の勘違いで起きたトラブルについて、私も知らなかったので、漫画を通して読者に伝えたいと思い、図や絵でわかりやすく作画しました」と工夫点を述べた。
「クビよ」と怒鳴る客…その背景と真意
店員に「本社に電話してクビよ」と怒鳴るクレーマーについて、梅田さんは「自分で作ったセリフですが、現実的に考えて客が社員をクビにすることは不可能」としながらも、「本作のトラブルはアパレルメーカー側に非はないが、客が完全に勘違いしていたら、『ちゃんと取り扱ったのに縮んだ!』と主張するのも無理はないのかも。それでも怒鳴るのはダメだが」と複雑な心境を語った。
いおりそさんは、今後の展望として「読みやすさのほかに絵の丁寧さを大切にしています。大学生や若い女性の登場人物を描くことが多いので、mamagirl読者から見て魅力的なキャラクター作りを意識して、今後も漫画を描いていきたい」と語った。
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取材協力:mamagirl編集部・梅田/いおりそ(@iorinu_nu)
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