身体も心も自動で洗われる、未来の入浴。「EXPO 2025 大阪・関西万博」で「ミライ人間洗濯機」を体験してきた!

東京ウォーカー(全国版)

ファインバブルを独自の技術で効率よく吐水する技術を多種多様な分野に導入し、人々の暮らしをより豊かにすることを目的とする株式会社サイエンスが「EXPO 2025 大阪・関西万博」にて展示しているのが、「ミライ人間洗濯機」。

ミライ人間洗濯機


1970年の大阪万博で登場した三洋電機による「ウルトラソニックバス(通称:人間洗濯機)」は、残念ながら実用化には至らなかったものの、この人間洗濯機が55年の時を経て再度「EXPO 2025 大阪・関西万博」に登場。実際に入浴が可能なものとして入浴体験希望者を募集していた。

「ミライ人間洗濯機」は大阪ヘルスケアパピリオン1階アトリウムで常時展示されているので、観賞自体は可能。さらに、この入浴体験希望者が体験する毎日5回(一回あたり15分)のタイミングでは、実際に入浴をしている様子を見ることができる。

ミライ人間洗濯機の流れ


ここからは、体験レポート。まず、説明を聞き、水着に着替えてから「ミライ人間洗濯機」の内部に。座ってからマイクロバブルのあたる胸元のノズルの高さを調整していく。

ミライ人間洗濯機の実物


その後、ガルウィングドアで自動でカバーが閉じると、少ししてから自動給水がスタート。マイクロバブルのお湯が胸の下まで自動給水され、これにより毛穴汚れ、匂いの元の物質、皮脂などが取り除かれていく。

マイクロバブルのお湯が胸の下まで自動給水される

【写真】ミライ人間洗濯機での入浴中


同時に心電図による自動モニタリングがはじまり、体調や感情に応じて前方モニターに最適な映像が投影。リラックスが必要なときは落ち着いた映像、気分が沈みがちなときは明るい映像で、心身の状態をサポートしてくれる。

天井やノズルからウルトラファインバブルが噴射される


入浴後半には、天井やノズルからウルトラファインバブルが噴射され、洗浄が本格化。心電図の情報から入浴者の肌悩みに合わせて水流が調整され、まるで強めのミストサウナのような感覚。一部では目を開けにくいほどの水流もありつつ、“洗われている実感”は抜群だった。

洗浄が終わると排水と乾燥が自動で行われ、入浴体験は終了。ただし、完全乾燥ではないため、最後にドライヤーで仕上げる必要があるのでご注意を。

実際に体験してみると、「人間洗濯機」という名前の意味がよくわかる。リラックスするというよりは、機械が全身を自動で“洗って”くれる感覚。入浴の未来形として、確かなインパクトがあった。

もちろん、現段階ではドライヤーなど手動の部分も多いものの、もしこのすべてが自動化される日が来れば……まさに星新一の短編『ゆきとどいた生活』のような世界が現実のものになるかもしれない。

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