「睡眠」と「食事」は、生きるうえでともに欠かせないもの。そんな大事な欲求をお互いに支えあう関係を描いた恋愛作品が、たけみつ(
@take_samurai1
)さんの創作漫画「不眠男と空腹女」だ。
X(旧Twitter)で5.8万件を超える「いいね」(2025年6月現在)と第1話の公開当初から反響を集め、2023年4月から8月にかけてSNS上で発表された同作。最終話もpixivで7000件近いブックマークが集まり、読者からは「気持ちいい終わり方」「二人が幸せになってくれてありがとう」といったコメントが寄せられるなど、男女二人のそのあたたかくもやきもきするやりとりに多くの人が心をくすぐられたシリーズだ。
そんな同作のあらすじを紹介するとともに、作者のたけみつさんに、完結を迎えた「不眠男と空腹女」を振り返っての制作秘話をインタビューした。
ギブアンドテイクから始まった関係だったが、ヒロインが自分の気持ちを自覚し変化していく
不眠症の社会人男性・哲也と、いつも腹ペコな音大生・琴音。
作者のたけみつさんによると、本作『不眠男と空腹女』は「お互いの悩みを、お互いが解決し合う男女」というイメージからストーリーが膨らんでいったそうだが、当初は明確なラストを見据えず描き始めたという。
「性格も1話時点では結構ふんわりしていて、描きながら徐々に固まっていった感じですね。二人の名前も、話を重ねて名前を呼ぶ回になってから初めて考えました」とのことで、結局、終わり方が見えてきたのは最終話の6~7話ほど前だったそうだ。「『不眠男と空腹女』というタイトル通り、そこを主軸になにか問題が発生して、それが解決すると同時に二人の関係も進んで、というイメージです。そのラストに合わせて、少しづつ関係を変化させていきました」と、中盤以降の展開について話してくれた。
そんな本作のなかでも、特に印象に残っている場面について「個人的には、ヒロインが自分の気持ちを自覚するシーンは上手に描けたかな、と思います」と話すたけみつさん。読者から「自覚するのが楽しみ」とのコメントが寄せられていたそうで、作者としても意気込みの深い場面だったという。
琴音の音楽で眠れるようになった哲也と、哲也の料理で胃袋が満たされる琴音。ギブアンドテイクから始まった2人の関係がどう変化していくのか、ぜひその目で確かめてみてほしい。
取材協力:たけみつ(@take_samurai1)
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