平日だけでも、1万3000人近い歩行者でにぎわう西新の商店街。13時から19時までは「西新中央商店街」と「中西商店街」が車両通行止めになり、歩行者天国になっている。路面店での買い物、食事の他、西新ならではの「リヤカー部隊」(福岡市早良区)も商店街散策の魅力の1つだ。
古くから愛される西新の顔!
歩行者天国となった商店街にお目見えする「リヤカー部隊」。その歴史は古く、戦後まもない1945(昭和20)年代までさかのぼる。元々は農家の奥さんたちによる露天商。自家栽培の野菜や季節の花々をリヤカーに積み、売り歩いたのが始まりとされる。
かつては通りに100台以上が軒を連ねていたリヤカー群。現在では平均5~6台程度と数は減ったが、今も西新の顔として愛され続けている。
自家栽培の農産物を売る店や、唐津の農家から直接仕入れる野菜、加工品が並ぶ店、花屋などがあり、どこも40年以上変わらないスタイルで営業する。また、近年では外国人がリヤカーを引くサンドイッチ店が登場している。
各店で迎える、“おばちゃん”たちとの会話を楽しみに来る客も多い。人情味溢れる昔ながらのリヤカーは、いつまでも残っていてほしい風景だ。
[リヤカー部隊]福岡県福岡市早良区西新 / 13:00〜19:00ごろ(店舗により異なる) / 定休日は店舗により異なる
【九州ウォーカー編集部/取材・文・撮影=久保田学(J.9)】
久保田学