新卒で入った会社での理不尽な体験から、心身の不調で退職に至ったけろちゃんさん(@kerochan_manga)。
彼女が自身の経験を赤裸々に描いた漫画『新卒で入った会社で精神病になってニートになった話』を紹介。けろちゃんさんには、当時の会社で感じていたことや、ブラック企業で働く人へのアドバイスなどを聞いた。
「私の人生どこから狂ったんだろう」絶望のニート時代と漫画誕生の瞬間
今回の漫画を描こうと思ったきっかけについて、けろちゃんさんは「漫画のタイトルどおり、パニック障害、適応障害、抑うつ状態の精神病になって会社を退職し、ニートになりました。布団から出ることもできず、『私の人生どこから狂ったんだろう』と思いながらポテチを爆食いして気を紛らわせるむなしい日々が続いていたときに、漫画は布団の中でも描けたので『どうせならこのむなしさを形にして残すか』と、軽い気持ちで描き始めました」と語った。
上司や先輩の奇妙な指示に加え、仕事のやり方や働き方にも疑問を感じていたけろちゃんさん。当時の会社で感じていたことを尋ねると、「定時で帰ることなどを注意されたが、『こうしたほうが効率よくなるのでは?』と上司に生意気にも直談判した。そこからさらに反感を買い、爆速スピードで苦情や注意が相次いだ」と振り返る。もともと学校の先生にも直接意見するタイプだったため、「『たかが新卒の私にムキになって八つ当たりしてバカみたいだな』くらいの気持ちだった。この会社は、会社のやり方に思考停止して従順に従う人を重宝していると気づき、私がここにいることが間違っていると思った」と、当時の会社の空気と自身の感情を明かした。
けろちゃんさんは転職を決意するが、貯金やスキルを考慮し、すぐには実行しなかった。しかし、会社への居づらさやストレスが限界に達し、入社1年後に休職、そして復帰しないまま退職した。その後、3年間は働くことができなかったという。
「退職して約3年間ニートとして過ごしていた。会社を休職した時期にいろいろあって、親と縁を切り家を出たこともあり、退職後のニート1年目はドタバタしていた。2年目からは引きこもりで、布団から起き上がる気力もなく『私の人生どこから狂ったんだろう』と天井を見つめ、過去に思いを馳せていた。3年目からは体調が落ち着いてきて、少しずつ人間らしい生活ができるようになり、月1回のペースで少し遠出するようになった」と、苦しかったニート時代を語った。
取材協力:けろちゃんさん(@kerochan_manga)
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。