これは、とある町の子ども会を退会するまでの話。「自治会の決まりなので、子ども会に入会してください!」と、役員に強制的に入会させられてしまった、きよまろ(
@sobomiyako98
)さん。「自治会の決まり」は法的根拠も強制力もないが、強めの役員さんに押し切られてしまい...!?退会までの実体験を描いた「ウサギさんは子供会を辞めたい」を紹介するとともにきよまろさんに話を聞いた。
「人でやると生々しすぎる」ゆるい動物キャラで描くリアルな実体験
どこの地域でも居住するとその地域の何かしらの組織に所属することが多く、その形は町内会をはじめとする自治会や、子ども会、婦人会、老人クラブ、PTAなどさまざま…。作者であるきよまろさんに本作「ウサギさんは子供会を辞めたい」を描いた理由について訊ねると「生活するうえでよりよい環境にすべく組織を作ることは大切だと思いますが、今の生活スタイルに合っているか疑問に感じたのが作品を描いたきっかけです」と教えてくれた。
作中では登場人物が動物に置き換えられ、どこかコミカルでユニークな印象。「人だと生々しすぎて、読んでいて嫌な気分になってしまいそうだったので、あえて動物キャラでゆるくしました。いろいろな漫画を描きますが、個人的に嫌な気分になる系の漫画が苦手なので、描いている私自身のメンタルを保つため...でもあったりします」ときよまろさんは心の内を語る。
"辞めるということは最終手段"、地域で組織的に活動すること単体においてはメリットもあると話すきよまろさん。少子化の進む社会のなかで、組織化をすることで子どもの活動や育成へつなげるのは意義のあることとしながらも「そもそも自治会の加入は任意であって強制力はなく、魅力的で活動しやすい運営にすることも大事ですが、『加入しなくてもいい』という選択肢がもっと気楽に選べればと思います」とこの体験をもとに得た知見を述べてくれた。
「自分なら辞めることができるだろうか」そう思ってしまうような強烈な実体験を、ぜひ読んでみてほしい。
取材協力:きよまろ(@sobomiyako98)
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