ご飯を食べに行ったとき、子どもの前で夫婦ゲンカをしてしまった。そのまま数週間、仲直りできないでいる夫婦。険悪なままの両親を見た息子は「早く仲直りして欲しい」と、ある行動に出た。今回は、Xで8500を超えるいいねを獲得した、まるいがんも
(@kenihare)
さんの「さかえ通り O.D.N」より「よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話」を紹介するとともにシリーズの制作について話を聞いた。
舞台はおでんとコーヒーだけの不思議な店
今作「さかえ通り O.D.N」の舞台は、とある町の「さかえ通り」にある、少し変わったおでん屋。作者のまるいがんもさんは、以前から「街の飲食店をテーマにオムニバス形式のマンガを描いてみたい」と思っていたと話す。
メニューは「おでんとコーヒー」だけという、少し変わったお店の設定には理由がある。「僕はお酒が飲めないので居酒屋にしてしまうと知識がないので、『お酒のことを詳しくは書けないな…』と思い、コーヒーとおでんのお店という変なお店の設定になったんです」とまるいがんもさんは明かしてくれた。ペンネームもおでんの具材、おでん愛が伝わってくる。
登場人物の人間模様を、おでんの具材の特徴などになぞらえているのが、今作の魅力のひとつ。第3話「よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話」では、ある家族がおでん屋に訪れる場面が描かれている。おでんを食べながら口論を始める夫婦の間で、うつむく息子の「ケン坊」の姿が店主の心に残る。後日、ケン坊が1人で店を訪れ、店主はおでんをふるまいながら話を聞くことに。何気なく店主が話した「大根の隠し包丁」の話を聞いたケン坊は、その言葉に影響されて、両親に彼なりの「隠し包丁」を入れることに…。
掲載していたメディアの終了とともに、今作は最終回を迎えた。まるいがんもさんは、「描いていくうちにキャラへの愛が深まった」と語り、「描けるものならまだまだ描いていきたかった」と作品への熱い思いを明かしてくれた。そして、「またどこかのタイミングで、自分で勝手に続きのようなものを描きたいなと思っています」と続編を期待する読者へ向けて、うれしいメッセージを送ってくれた。
取材協力:まるいがんも(@kenihare)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。