駅員経験のある漫画家、ザバックさん(@theback_blog)は、X(旧Twitter)やブログで駅員を主人公にした漫画を公開し話題を集めている。
「吉野家の支払いをすき家で?」駅員の心の叫び
ある日、ICカードで駅の改札が通れない男性客が現れた。駅員のペン助がカード情報を確認すると、「地下鉄の入場情報が残ったままです。出場処理しないと使えません」と原因を告げる。すると客は「じゃあ処理してくれよ」と要求。
地下鉄とは別会社のため対応できないペン助は、「ここでは対応できません。地下鉄の係員に申告してきてください」と丁寧に伝える。しかし客は「何だと!?同じ鉄道だろ!!それくらいここでできるだろうが!」と横柄な態度でクレームを言い放つ。
それを聞いたペン助は、心の中で「違う会社なんだよ…吉野家の牛丼の支払いをすき家でできるかよ?理解してくれない人多いんだよな」と呆れるばかりだった。
地下鉄など複数の電車を利用する際、ICカードの出場処理ができていないと、ほかの電車の改札が通れないことがある。その場合は、素直に対象の鉄道会社の係員に対応してもらうのが賢明だ。
「僕らに怒っても仕方ない」駅員が語るクレーム対応のリアル
駅員漫画を描くザバックさんに仕事でのクレーム対応について尋ねると、「正直なところ、僕らに怒っても仕方ないんだよなぁと思います。共感していただける駅員さんも多いのではないでしょうか」と語る。
ザバックさんは複数の鉄道会社を経験している。鉄道会社特有のルールについて聞くと、「安全第一や時間厳守などは当たり前ですが、漫画でも描いた『1時間半前に出勤』です。特定の鉄道会社のルールで他社ではなかったが、さすがに早すぎだと思った」と明かした。
駅員経験豊富なザバックさんの漫画は、説得力がある作品が多い。SNSやブログでは他の作品も投稿されているので、興味があればぜひ読んでみてほしい。
取材協力:ザバック(@theback_blog)
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