駅員経験のあるザバック(
@theback_blog
)さんは、X(旧Twitter)やブログにて駅員を主人公にした漫画などを中心に公開している話題の漫画家。駅員のあるあるをテーマに描き、駅員の日常が垣間見えるような作品がそろう。今回は過去にウォーカープラスで紹介した「100日後に辞める駅員さん」の中から人身事故の発生でクレームをもらうエピソード漫画を紹介するとともに、著者に人身事故が発生したときのクレームについても話を聞いた。
不慮の人身事故…駅員に文句を言ってもどうしようもないのに
本作「100日後に辞める駅員さん」は作者であるザバックさんの駅員勤務時代の実体験をもとに描いている。
作中で描かれているように、実際人身事故が起きてしまった際にクレームを受けることは多々あるようで、ザバックさんは「もちろんクレームの嵐です」と苦々しい過去を振り返りながら話してくれた。「でも、人身事故は駅員や会社が原因じゃないことをわかってくれる人が多いです。偏見かもしれませんが、若い人ほど理解してくれることが多いですね。駅員に文句を言ってもどうしようもないことをわかってくれていると思います」とクレームの嵐のなかでも神様のようにやさしい言葉をかけてくれるお客さんもいた、と語る。
不慮の人身事故発生、大急ぎで改札に向かいお客さんの案内をすることになったペン助。ひとりの男性に「大変申し訳ございません。現在人身事故で電車が動いてなくて…」と事情を説明すると、「お前らが命がけで飛び降りて助けるべきだろ!」とあまりにも理不尽な言葉をかけられてしまう…。しかし、その言葉に驚きながらも業務を続けるペン助のもとへ現れた次のお客さんからは「仕方ない。駅員さん大変だけど頑張ってね」と労いの言葉をかけてもらえたのだ。
忙しいなかで優しい言葉をかけられ感動するペン助の様子が表情豊かに描かれた本作。日々の生活を陰ながら支えてくれている駅員さんの仕事を知るためにも、ぜひ読んでみてほしい作品である。
取材協力:ザバック(@theback_blog)
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