新海誠展が開催!神木隆之介「ずっと瀧くんでいい(笑)」

東京ウォーカー(全国版)

11月11日(土)から12月18日(月)までの期間、国立新美術館(東京・六本木)において、「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」が開催されている。

一般公開に先立ち、11月10日、新海誠監督と神木隆之介が記者発表会に出席。インタビューでは、同展で音声ガイドを担当した神木がナビゲーションの聞きどころや、自身が演じた『君の名は。』立花瀧役への愛について語ってくれた。

新海誠監督と神木隆之介にインタビューを敢行!


同展は、新海誠のデビュー15周年を記念して開催されるもの。『ほしのこえ』で商業デビューし、『君の名は。』を大ヒットさせた新海監督の15年の歩みを、貴重な制作資料である絵コンテ、設定、作画、美術、映像をはじめ、世界観を体験できる造形物などを通じて紹介する。

神木はナビゲーションのポイントについて、「いかに来場した皆さまの邪魔にならないようにするかというところでした。聞く方、聞く方によって感じ方も違うと思うので…。淡々とし過ぎても、感情を込め過ぎてもダメだと思いますし、なるべく展示に添うようなものになったらと思っていました。まぁ、聞き所はクイズかな(笑)?休憩がてらやってもらえると嬉しいです」と笑顔で回答。

新海監督は「神木くん以外ありえない。やっていただいてありがとうございます」と喜んだ。

また、「改めて『君の名は。』を見返すとどう感じますか?」との質問には、「世の中に浸透してくれたのではないかなと思います。ときどき無性に見たくなる作品ですし、自分にとっても本当に大好きで大事な作品です」と神木。

「思った以上に世の中に出てくれました。ディズニーやジブリの作品は水や空気のような、あって当たり前の存在で日常に溶け込んでいると思うんですが、そういう作品ってどうやったら作れるんだろうと思っていました。『君の名は。』は、いろんな幸運とタイミングが重なって、時折現れるかもしれない現象のような作品になったかなと思います」と新海監督は語った。

さらに、「新海監督の次回作にも出演できるとしたら、どんなキャラクターをやってみたいですか?」という質問には、「『君の名は。』の瀧君で出たいですね。ずっと瀧君でいい(笑)。『お父さんはね』なんていっている10年後の瀧君も演じられたらいいですね」と“瀧愛”をぶつける神木。

一方の新海監督にも「『神木さんのこんな役柄が見たい』というのはありますか?」と聞いてみると、「神木君の演じる女の子は見たかったんですけど、(『君の名は。』の主人公の心と体が入れ替わるという設定で)三葉で実現したので見たいものは見れてしまいましたね(笑)。でも、大人のキャラクター、30代、40代を演じる神木君の声も聞きたいですね」と答えてくれた。

そんな二人に、「改めてお互いに聞いてみたいこと」を尋ねると、神木は「春夏秋冬でどれが一番好きですか?結構これって(新海監督作品にとって)キーワードな気がする!」とニヤリ。

すると新海監督は、「僕は冬に向かっていく、今のような季節が好き。秋から冬の頭。自分が許されていくような気持ちになるので。春から夏って元気になっていかないといけないような気がするんですけど、秋から冬にかけては、殻に閉じこもっていってもいいよっていわれているような感じ(笑)」と答えた。

神木にも同じ質問をすると、「八末(はちまつ)ですね。夏が終わるっていう、終わるのがすごい好き。終わるのが好きっていうのも変だけど(笑)。(感情の中では)寂しいほうが好きですね。桜だと咲き始めるよりは、散っているときの方が好き」と、自分で突っ込みを入れながら、軽妙なトークを繰り広げてくれた。

最後に新海監督は、来場者へのメッセージとして「このように映画作りの過程を見ていただく機会はあまりないと思います。まずは国立新美術館という白い空間の中に入っていただき、僕たちが制作スタッフや観客とどうやってコミュニケーションをしようとしているかというのを見ていただければ、今度は僕たちが来場者の方たちともコミュニケーションしたことになると思うんです」とコメント。

「会話をするようなつもりで、神木君と一緒に見るようなつもりでこの展覧会に来ていただければとっても幸せに思います」と話していた。

Raira

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