「想定外」「予測不能」なショートホラー漫画をSNSで公開する誰でもない(@daredemonaidare)さん。2024年4月公開のオリジナル作品『リリベルちゃん』は、小学校を舞台に、ささやかな仕返しを行う妖精“リリベルちゃん”が引き起こす恐怖を描く。本作のアイデアやホラーを描く上での意識について、誰でもないさんへのインタビュー前・後編で紹介する。
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本作のアイデアのきっかけについて、誰でもないさんは「子どもに流行るような軽いおまじないから怖いことが起きる、というものを描こうと思ったのがきっかけ」と語る。
雑誌をきっかけに小学生の間で広まる仕返しのおまじない「リリベルちゃん」。本来はちょっとした怪我程度の「罰」だが、クラスメイトの相沢さんから凄惨ないじめを受けていた春香と友人の彩は、このおまじないを何度もかけ続ける。
すると、相沢さんは無傷どころか、春香たちが交通事故に遭う。しかも事故を起こした車には復讐相手の相沢さんが乗っていた。一見、罰が主人公たちに返ってきたかのような展開だが、いじめっ子の女子は突然土下座し、事故の一部始終を語り出す。罰の内容も範囲も、おまじないではなく正真正銘の「呪い」となる展開、そして人間と怪異の恐ろしさが織り交ぜて描かれる短編作品だ。
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