「想定外」「予測不能」なショートホラー漫画をSNSで公開する誰でもないさん(@daredemonaidare)。2024年4月公開のオリジナル作品『リリベルちゃん』は、小学校を舞台に、ささやかな仕返しを行う妖精“リリベルちゃん”が引き起こす恐怖を描く。本稿では、誰でもないさんに実施したインタビューの後編をお届けする。
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“人を呪わば穴二つ”に尽きる
▼人間と怪異どちらが恐ろしいか
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本作を振り返り、特に思い入れのあるシーンを尋ねると、「事故のあと、ガチャッと車から降りてくる相沢さんの表情の怖さですかね。その表情の理由は死に怯えていたゆえにだった、と」と答えた。
被害者と加害者の逆転、立場や心境の入れ替わりが本作の魅力だ。こうした描き方の狙いについて、誰でもないさんは「“人を呪わば穴二つ”に尽きる」と、その哲学を簡潔に表現した。
また、リリベルちゃんの極端な存在が、人間と怪異どちらがより恐ろしいのか読者に考えさせる作品でもある。ホラーを描く上で人間と怪奇の扱い方については、「怖いという感情は、辿っていくとすべて『死』につながるものなので、死と人間をつなぐ流れを具現化した姿が怪異なんだと思う」と、ホラーの本質について持論を述べた。
▼人間と怪異どちらが恐ろしいか
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