投票しない人たち「候補者の人物像や政策の違いがわからない?」選挙ポスターに公約達成率や全政党の分布図がほしい【作者の思い】

2025年7月20日(日)は参議院議員選挙。「選挙に行こう」という声かけはあるが、実際「誰に投票していいのかわからない」という声も多く、政策や方向性がわかりにくい!と声をあげたのがイラストレーターのオカン羊さん(@shimizoon)だ。どのようにして候補者を選べばいいのか、まだ迷っている人は参考にしてみてはいかがだろう?


選挙ポスターだけでは、何者なのかわからない!?

まずは選挙ポスターを変えて画像提供:オカン羊(@shimizoon)

選挙のポスターが掲示されると、オカン羊さんはXで「政党、名前、性別くらいしかないのわかりにくくて困る!」と発信し、600を超えるいいねがついた。「候補者のチラシを見ても、『減税』などの漠然とした政策しか打ち出していないので、違いがわからないんですよね。候補者選びの基準に得意分野3つだけでいいので、各党の違いを示す具体的な公約や全政党の分布図などのステータスを表示してほしいです。あと現職の議員は、前回選挙の公約と達成度も書いてほしいです」と、具体例を描く。政策がわからなくても、公約の達成度などを参考に候補者の実績から選ぶこともできる。そんな選択肢があってもいい。

世論調査って必要ですか?01

「自分がいい」と思う候補者を選出するのは大変だ。「働き盛り、子育て世代が演説や講演会なんて聞けないんです」という意見はもっともだ。だからといって、投票に行かないのも違う。なかには、1票の価値について調べた結果も公表されている。算出法は、国の予算×任期÷選挙登録者数(計算したのは、選挙ドットコム)。2021年の衆議院選挙を例に1票の価値を調べたところ、なんと403万円。自分の1票を候補者に託す、それが400万円ほどの価値があると思うと、納税しているのに使い方の決定に関わらないのはもったいない。数字で表されると、かなり貴重なものだと実感する。

1票の価値を算出すると…画像提供:オカン羊(@shimizoon)

オカン羊さんが投票しない人たちの理由を調べてみると、第2位に「政党の政策や候補者の人物像など違いがよくわからなかったから」(2019年参議院選挙の場合)がランクインしていた。そこで自分に合った候補者探しができる方法や1票の価値について漫画に描いた。こちらの投稿には、「わかりやすい!」と1600以上を超えるいいねがつくとともに、26.8万の閲覧があった。

税金の使い道を選ぶ権利をみすみす逃すのはもったいない画像提供:オカン羊(@shimizoon)

「投票って義務じゃなくて権利なんですよね。選挙によって国民の代表者を民主主義だって先人たちが戦って勝ちとった権利なのに、議員の雇い主が国民や市民であることを忘れてしまっている人が多すぎませんか?市民も、政治家も」とオカン羊さん。選挙に正解はない。数年経って、自分の感覚的に違うと思ったら次は違う人に入ればいいだけ。投票に行く権利がある人は、ぜひ考えてみてほしい。

取材協力:オカン羊(@shimizoon)

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