夏休みや盆休暇のおでかけ予定はお決まりだろうか?おでかけ先に迷ったら「展望室」がおすすめだ。天候を気にすることなく昼間の絶景から太陽が傾きかけた夕景、日没後の夜景にいたるまで、いつ訪れてもすばらしい景色を見渡すことができる。しかもその絶景が無料とくれば、昨今の物価高で悲鳴をあげているお財布も喜ぶこと間違いなしである。
                    
                  
                
                  
                    
                      
あまり知られていないが、全国には多くの“無料で楽しめるお役所展望室”が存在している。夜の時間帯も開放している施設も多く、絶景を望むレストランやカフェも併設。これまで
                    
                  
                    
                      東京都庁展望室
                    
                  
                    
                      をはじめ、
                    
                  
                    
                      神奈川県川崎市役所本庁舎の展望ロビーやスカイデッキ
                    
                  
                    
                      、
                    
                  
                    
                      千葉県市川市アイ・リンクタウン展望施設
                    
                  
                    
                      、
                    
                  
                    
                      茨城県庁最上階の展望ロビー
                    
                  
                    
                      などを紹介してきたが、第6回となる今回は群馬県庁の展望室を紹介する。
                    
                  
                
                  
                    
                      
                    
                  
                
日本で2番目に高い庁舎・群馬県庁!その魅力に迫る
                  
                    
                      「親しまれる県庁」を目指している群馬県庁には31階に展望サロン、32階に展望ホールがあり、土日祝日を含む毎日22時まで無料開放している。展望室までは展望用エレベーターで約75秒で到着。待ち受けているのは、地上127メートルからの超絶景である。今回、取材に応じてくれたのは、群馬県財産有効活用課・主事の河合さん。河合さんに群馬県庁自慢の展望室について、その魅力を聞いてみた。
                    
                  
                
                  
                    
                      
                    
                  
                    
                      ――群馬県庁は、群馬県で一番の高層ビルと聞きましたが、本当ですか!?
                    
                  
                    
                      
はい。地上153.8メートルの高さとなっており群馬県で一番の高層ビルです。都道府県庁舎では都庁についで日本で2番目に高い庁舎となっております。
                    
                  
                    
                      ――日本で2番目に高い庁舎とは…!!これは絶景が期待できますね。展望ホールまでは直通のエレベーターがあるとききました!早速その魅力について教えてください。
                    
                  
                    
                      
直通エレベーターはシースルーエレベーターになっていて地上からどんどん離れていくため、空中へ浮かぶような感覚を味わうことができます。所要時間約75秒の空への旅を味わえますよ。
                    
                  
                
                  
                    
                      
                    
                  
                
眺望だけじゃない!2020年からさまざまな設備が充実!
                  
                    
                      ――32階の展望ホールについて教えてください。
                    
                  
                    
                      
展望ホールには、2020年12月より官民共創スペース「NETSUGEN(ネツゲン)」や動画スタジオ「tsulunos(ツルノス)」、コーヒースタンド「YAMATOYA COFFEE (ヤマトヤ コーヒー)32」がオープンして、とてもにぎやかになりました。
                    
                  
                
                  
                    
                      
                    
                  
                    
                      ――「NETSUGEN」「tsulunos」とはどういったスペースですか?
                    
                  
                    
                      
「NETSUGEN」ではセミナーやイベントなどが不定期で開催されています。また、動画スタジオの「tsulunos」では、山本(一太)知事とゲストが対談するWeb配信番組「直滑降ストリーム」など、さまざまな動画の収録風景がご覧いただけます。ただし、イベントなどの開催状況によっては展望スペースに一部制限がかかる場合がございます。
                    
                  
                    
                      ――「YAMATOYA COFFEE (ヤマトヤ コーヒー)32」で購入したコーヒーを片手に展望ホールから景観を楽しんでもいいのでしょうか?コーヒーを飲むスペースなどはホールにありますか?
                    
                  
                    
                      
コーヒーを飲みながら景観を見ていただくことは可能です。ただし、来庁者同士がぶつかってしまうといったことも考えられるので、あまり歩き回ることは推奨しておりません。また、コーヒーを飲むスペースもホールにありますので、そちらからも景色を楽しんでいただければと思います。
                    
                  
                
                  
                    
                      
                    
                  
                    
                      ――続けて、31階の展望サロンについても教えていただけますか?
                    
                  
                    
                      
現在31階は「ソーシャルマルシェ&キッチンGINGHAM(ギンガム)」というコミュニティースペースとして利用されております。マルシェで買い物を楽しむこともできますし、料理を作ってできたての料理を提供するイベントを開催することも可能です。
                    
                  
                
                  
                    
                      
                    
                  
                    
                      ――いろいろな活用法があるスペースですね。「GINGHAM」を利用したい場合はどうすればよいでしょうか?
                    
                  
                    
                      
「GINGHAM」の公式サイト内の予約フォームから申し込むことができます。
                    
                  
                    
                      ――「GINGHAM」を利用しない人でも、31階から景観を楽しむことは可能でしょうか?
                    
                  
                    
                      
はい、もちろん大丈夫です。
                    
                  
                
                  
                    
                      
                    
                  
                
おすすめの時間帯や景色は?
                  
                    
                      ――おすすめの時間帯について教えてください。
                    
                  
                    
                      
8月の夏季ですと20時くらいがとてもきれいですよ。季節により時間は変動しますが、真っ暗ではなく適度に建物の明かりがついている日没後の時間帯がおすすめです。
                    
                  
                
                  
                    
                      
                    
                  
                    
                      ――展望室から見える景色について教えてください。
                    
                  
                    
                      
天気がよい日は上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)のほか、谷川岳などを見渡すことができます。運がよければスカイツリーも見渡すことができます…うっすらではありますが!
                    
                  
                    
                      ――31階には来庁者が利用できる日本料理店と欧風料理レストランがあるようですね。こちらのレストランからも景観が楽しめますか?
                    
                  
                    
                      
もちろん、それぞれのレストランからも景観を楽しむことができますよ。
                    
                  
                
                  
                    
                      
「親しまれる県庁」を目指しているだけあり、群馬県庁の中には多くの施設やテナントが入っていて、来庁者を楽しませるポイントがめじろ押しだった。そのため今回の取材では聞きたいことが多く、矢継ぎ早に質問を投げかけてしまったが、そのすべてに河合さんは丁寧に答えてくれた。今回は詳しく紹介しきれなかったが31階にある日本料理店や欧風料理レストランではランチをいただくこともでき、また平日限定とはなるが地下1階にある職員向け食堂も一般利用ができるという。群馬県庁は1日ゆっくりと過ごすことができそうな、まさに「親しまれる県庁」だった。
取材・文=大庭かおり
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