NHK来秋の朝ドラは「まんぷく」に決定!インスタントラーメンを開発した安藤夫妻がモデル

関西ウォーカー

来年秋よりスタートするNHK連続テレビ小説の制作発表会見が行われ、脚本を担当する福田靖氏と制作統括を務める真鍋斎チーフプロデューサーが出席。インスタントラーメンを開発した安藤夫妻をモデルにした「まんぷく」に決定したことを報告し、作品の中身と制作の意気込みについて明かした。

現在放送中の「わろてんか」、次作「半分、青い。」に続く、第99作目(大阪放送局としては42作目)となる「まんぷく」。今や国民食ともなったインスタントラーメンを開発した実業家・安藤百福氏と妻・仁子(まさこ)氏の半生をモデルに、戦前から高度経済成長時代にかけての大阪を懸命に生き抜く夫婦の物語が描かれる。脚本はドラマ「HERO」や「ガリレオ」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」など人気作を手掛けた福田靖氏が担当。テレビドラマのヒットメイカーが、朝ドラの脚本に初挑戦する。

11月14日(火)NHK大阪放送局で行われた制作発表会見で真鍋プロデューサーは「若い頃から順風満帆ではなく、晩年に差し掛かった頃に大成功を収めた波乱の人生。この作品は敗者復活の物語。『必ず人はやり直せるんだ』という力強いメッセージを全国の皆さんに届けたい」と本作について語った。朝ドラの脚本に初挑戦する福田氏は「脚本家になって22年ですが、とうとう朝ドラを書く日がやってきました。遊び心を忘れずに面白いエンターテインメントを届けたい」と意気込みを話した。

「まだ1ページも書いてません(笑)」と話す福田氏。現在はモデルとなる安藤夫婦の取材を重ね、構想を練っている段階。安藤百福氏の関連資料はあるが、妻・仁子氏に関しての書物や資料は皆無。「オリジナルでやるしかない。僕なりに想像しながらドラマを書いていく」と、夫婦の偉業を軸にオリジナルストーリーで描いていくことを明かした。また、ユーモアやコメディ要素は不可欠だと話し「暗い話にはならないようにする。コメディ要素は52%ぐらいですかね(笑)」とコメントした。

注目のヒロイン像について福田氏は「結婚して幸せになるはずだった女性が、幸せじゃないことに気づき、自分で頑張ってたくましくなっていく女性」と説明。真鍋プロデューサーも「あくまでもヒロインに重点をおいたホームドラマです」と述べる。ヒロインはオーディション、キャスティングの両方で検討中。幅広い年齢を演じきれる芝居力を持っていることが条件だと2人は話す。

連続テレビ小説「まんぷく」は、2018年10月1日(月)~2019年3月30日(土)まで全151回放送。

【関西ウォーカー編集部/ライター山根 翼】

山根翼

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