暑い夏の日。配達中に聞こえてきた「大人になっても絶対あんな仕事したくない」という、中学生の声。よく聞くと、それは配達をしていた郵便配達員のことらしく...!?ゆきたこーすけ(
@kosukeyukita
)さん「
運び屋ゆきたの漫画な日常
」より「汗だく配達員」を紹介するとともにゆきたさんに話を聞く。
快適な生活の裏にある"それを提供してくれる人"の存在
「酷暑のなか汗だくで訪問したら、嫌な顔されたこともありますよ」と同業者からのコメントが届いた本作「汗だく配達員」。
作者であるゆきたこーすけさんの郵便配達員時代の体験談をもとに制作された「運び屋ゆきたの漫画な日常」では、さまざまな"配達員あるある"ストーリーが描かれているのだが、ゆきたさんは同業者からのコメントについて「私自身、長く宅配の仕事をしてきましたし、今もしておりますが、こういう見方をされることは残念ながら、昔からときどきあることだったと思います」と語ってくれた。
作中で、炎天下で仕事をする配達員に対し「汗だくだし、汚れるし。あんな仕事したくない」と心無い発言をする一人の学生。しかし、その話を聞いていた友達が「じゃあ、これ九州まで届けてよ、63円で。山の中だよ?3日以内にね」と手紙を差し出し、「あんたこの間、好きなアイドルグループから手紙が来たって喜んでたじゃない?その手紙、あの人たちが運んでるんだからね」と友達を諭すシーンがある。
「快適な生活や楽な生活が出来るのは、そこまでにいたることをしてくれている人がいるからですよね」と、感動する声が届いたこのシーンについて「近年は宅配需要の高まりや、とくにコロナ禍のなかで生活に不可欠な仕事であったことから世間の見方がだいぶ変わって来たようにも感じております。このお友達の言葉など聞くととくに若い世代ではそうなのかな、と思う部分もあります」と答えてくれたゆきたさん。
今の快適な生活を決して当たり前だと思わずに、"提供してくれる人"に感謝するということを教えてくれる本作を、ぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
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