薄暗い森の中を逃げる女性と、それを追う黒い影。不穏なワンシーンから始まるこの漫画。女性はなぜ追われているのか、彼女の安否はどうなるのか?
のどかな田舎町で、若い女性の行方不明事件が相次いでいた。警察の捜査をあざ笑うかのように手がかりは一切ない。そんななか、「あずかり屋」を営む青年は、森で倒れている女性を発見する。女性は全身ケガだらけながらも命に別状はなく、ただ記憶をすべて失っていた。
本作はデビュー作『氷のような夏は恋に溶ける』のプロトタイプ
本作『縁(よすが)のあずかりもの』を描いたのは、漫画家の湊月さん(@mizunashi1025)。大学在学中に漫画雑誌の賞を受賞後、社会人になってウェブ漫画にシフトし、『氷のような夏は恋に溶ける』でデビューした。今回は、湊月さんに本作について話を聞いた(後編)。
本作『縁(よすが)のあずかりもの』は、デビュー作『氷のような夏は恋に溶ける』のプロトタイプ(原型)だと明かした。
設定やストーリー展開は異なるものの、「事件が起こる夏の田舎町」「家出少女とお店をしているお兄さんが出会う」という設定と登場人物の名前は同じだという。軸となる事件と登場人物の設定を変更し、登場人物を増やすなど、他にも変更点があるとのことだ。
読切版に登場するお兄さんについては、「本当はミステリアスで飄々とした感じに描きたかったのですが、ただの優しいお兄さんになってしまったことが心残りだったので、連載版では本来描きたかった姿を描けてよかったです」と、連載版で理想のキャラクターを描けたことへの満足感を示した。
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