昼休みや通勤・通学、ちょっとした隙間時間は短時間で読める傑作ショート漫画を読むのがおすすめ。ここでは、「想定外」「予測不能」なショートホラー漫画をSNSに公開している、誰でもない
(@daredemonaidare)
さんの
創作漫画「おみやげ」
を紹介。本作の内容について、創作の舞台裏やアイデアの源泉について話を聞いた。
猛毒木の実のおみやげ
本作「おみやげ」は、女子高生・沙良が修学旅行で死にかけてしまうという物語だ。
修学旅行中、ふと刀傷のついた岩が気になった沙良は説明書きからモノノ怪と侍の話を知る。その夜、おみやげとしてブレスレットを購入した同部屋の友人2人が原因不明の体調不良に陥っていまい、心配しながらも床に就くと、真夜中に不気味な女性が襲い掛かってきた!…というところで目が覚める沙良。翌日、友人が購入したブレスレットに毒性の強い木の実が混じっていることが判明するが、なぜか友人のブレスレットは切れて付けられなくなっていたと知らされる。そのとき沙良は昨夜見た不気味な女性が刀を振り下ろしていたことを思い出し、物語は一件落着!かと思いきや…?帰りのバスで背中に違和感を覚えた沙良が帰路につくと、一晩生死をさまようことになってしまうという大オチが待っていたのである。
物語の着想を作者の誰でもないさんは「“刀傷のついた岩”がふと思い浮かび、そこから話を広げていきました」と教えてくれた。また「“絵的”にも“内容的”にも怖く描ければベストです」とのことだ。
本作の舞台は修学旅行だが、誰でもないさんにとっての修学旅行の思い出は「『スキーウェアとはこんなに暖かいものなのか!』と感動した」と本作とは違い温かい思い出を語る。また、自身のおみやげのエピソードとしては「小さいころ、家族で遠出した帰りにおみやげ売り場で買ってもらったオルゴールのキーホルダーに入っていた曲は、サザンオールスターズの『涙のキッス』。今では大切な一曲です」と素敵な話を教えてくれた。
話の奥行きも想像できてサクッと読めるショート漫画、ぜひホラー好きには読んでもらいたい。
取材協力:誰でもない(@daredemonaidare)
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