本作を描いたのは、「趣味で細々とマイペースに創作活動しています」という二重いち実さん(@niju_2213)。『COMIC Be vol.124』(ふゅーじょんぷろだくと)で、読切作品『魔界で幸せ生活始めるまで』の原作を担当している。
初の商業作品、しかも原作という立場での作品作りも初めてだった二重さんだが、「作画の山﨑と子先生のやさしくかわいらしい描写と、編集担当さんの励ましと支えでなんとかなりました！」と語る。そんな二重さんに今回の作品について話を聞いた。
「逆転する関係性」と「隠された暗い過去」…キャラ設定の深層
漫画「魔族に人間が嫁入りする話」に登場する2人のメインキャラについて、より詳しく尋ねると、二重さんは「ライルはヘタレだけど素朴で誠実、レノーラは破天荒で真っ直ぐな性格のご令嬢です」と説明した。そんなレノーラには隠された暗い過去があったが、ライルも兄弟が多い末っ子で幼少期から父親に認められたいと強く思っているという裏設定があったという。「作中ではライルの過去を深掘りできませんでしたが、2人が持つ過去の共通点が互いに向き合うキッカケとなります」と、キャラクターの深みを語った。
主役の二人ではないが、ライルの従者は仕事中は真面目だが、実は根はチャラく、レノーラの侍女には会って早々にちょっかいを出して鼻で笑われる…という謎設定もあったと明かした。
本作で描いていて楽しかったシーンを尋ねると、「レノーラがあの手この手でライルに迫っていく場面だ。猪突猛進なレノーラと疲弊していくライル。キャラクターたちの表情がコロコロ変わるシーンは描いていて楽しい」と話してくれた。
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