『火垂るの墓』世界190カ国でSNSトレンド入り→日本初配信で「全人類に見てほしい」の声広がる

東京ウォーカー(全国版)

2025年7月15日からNetflixで日本初配信がスタートしたスタジオジブリの名作アニメーション映画『火垂るの墓』。配信開始から1週間以上経ち、SNSでは「親子でもう一度観たい」「すべての人類に見てほしい作品」といった声が続々とあがっている。

スタジオジブリによる名作アニメ映画『火垂るの墓』Netflixにて配信中


『火垂るの墓』は、直木賞を受賞した野坂昭如氏の短編小説を原作に、巨匠・高畑勲監督によって1988年にスタジオジブリで公開された。公開以降、日本カトリック映画賞、文化庁優秀映画、ブルーリボン賞特別賞、シカゴ国際児童映画祭長編アニメ映画部門最優秀賞、モスクワ児童青少年国際映画祭グランプリなど、国内外で多くの賞を受賞した。

空襲の炎から節子を必死に守りながら逃げる清太

炎に包まれる街を見つめる清太と節子。この空襲により、母と家を失うことになる


実は本作、昨年9月から日本を除く世界190以上の国と地域で先行配信されており、配信初週にはNetflix週間グローバルTOP10(映画・非英語部門)で第7位にランクイン。1988年公開という37年前の作品にもかかわらず、世界中でSNSトレンド入りするほどの反響を呼んだ。

夜の闇の中、節子を背負い傘をさして歩く清太

夜の草むらで蛍を見つめる清太と節子


映画の著作権を持ち、原作小説を刊行している新潮社コンテンツ事業室の矢代新一郎室長は、「夏が来るたびに見ようと思う、そして誰か大切な人にすすめたくなる。今や、世界中でそんな評価を得ているようです。あの日から80年も経つのに、未だ戦火がやまない時代にあって、国籍、人種、民族問わず多くの方々の心にじわりと染み渡っていることを、うれしく思います」とコメント。

防空壕での生活中、傘を持って無邪気に遊ぶ節子


また、Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆さんは、「Netflixは2020年からスタジオジブリ作品を世界に届けておりますが、昨年の9月から新たに世界配信がスタートしたこの『火垂るの墓』が再び大きな反響を頂いたことに、改めて作品の力を感じ、また感銘を受けました。世界での評価はもちろん、この不朽の名作を日本の視聴者のみなさんにこそ、ぜひ観ていただきたいと考えておりましたので、今回の日本で初の配信が叶ったことを本当にうれしく思っています。これを機に、ぜひこの夏、日本のご家庭でご鑑賞いただき、会話が広がっていくことを願っています」と述べている。

戦後80年の節目。世界各地で今なお戦火が絶えない2025年の夏だからこそ、高畑勲監督が描いた14歳の清太と4歳の節子の物語は、私たちに多くのことを語りかける。

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