2025年7月19日から10月13日(祝)まで開催されている、『連載50周年記念特別展「さいとう・たかを サバイバル」生き抜く力を、すべての人に。』の会場、トキワ荘通り昭和レトロ館に併設している「マンガナイトBOOKS」にて、さいとう・たかを『サバイバル』連載開始50周年記念オリジナルグッズが販売されている。
『サバイバル』とは
劇画家、さいとう・たかをさんが1976年から1978年にかけて、「週刊少年サンデー(小学館)」誌上にて連載した作品。今を去ること50年前、そして日本が戦後初めて経験した大地震・阪神淡路大震災の20年前に描かれた本作は、中学生の主人公サトルが、突然の大地震により荒廃した日本で、たくましく生き抜いていく物語。
<STORY>
中学生の鈴木サトルは友人たちと洞窟探検をしていたが、突然、巨大地震に襲われる。
友人とはぐれた彼が外へ出てみると、地形は激しく変化し、陸続きだったはずの場所が周りを海に囲まれた小さな島になっていた。
たった一人になってしまったサトルは、家族に再会したいという強い思いから、知識と知恵を振り絞り、失敗や経験を積み重ねて、生き残る方法を模索し実践して身につけてゆく――。
<作品情報>
1976年から1978年にかけて「週刊少年サンデー(小学館)」にて連載。
2011年にNHK-FMにてラジオドラマ化。
2015年にリメイク作品『サバイバル~少年Sの記録~』(作画・宮川輝)がマンガボックスにて連載。
現在、電子書籍版がリイド社より発売中。
2025年は連載開始から50周年にあたる。
50周年記念オリジナルグッズ
連載50周年記念特別展の会場であるトキワ荘通り昭和レトロ館に併設している、マンガナイトBOOKSにて販売中。
・『サバイバル』50周年記念タオル(550円)
・アクリルスタンド 全2種(ばかやろう/サトル&ネズミセット)(各2200円)
・クリアファイル 全2種(夕日/お花畑)(各550円)
・缶バッジ 全5種(うち1種はシークレット)(1回300円)※カプセルトイでの販売
・連載50周年記念特別展公式A1ポスター(1320円)/デザイン:奥田奈保子(NiNGHUA)
特別展を通して伝えたい「生き抜く力」
本展では、『サバイバル』作中でサトルがたどった道のりやその行動を通して、彼がどのように過酷な状況を生き抜いていったのかを振り返る。また、「さいとう・プロダクション」での分業制作体制の確立がもたらした成果としての、精緻で迫力溢れる作画の数々を、複製原画にて見ることができる。
混沌を極める国際情勢、世界的なパンデミック、気候変動、相次ぐ自然災害――。今を生きる私たちにとって、「サバイバル(困難な状況を生き抜くこと)」は、決してフィクションの事象ではなく、ごく現実的な概念として、つねに頭の片隅にあるものとなっている。
震災がもたらす数々の困難に見舞われながら、決して希望を捨てず、自らの「生き抜く力」を信じて歩んだサトルの姿は、連載開始から50年を経た今こそ、私たち一人ひとりに、大きなヒントを与えてくれるはずだ。