投資で1億!40歳で早期退職。夢のFIREなのに「勝ち組になれない?」お金を貯めたその後の生き方こそが最大のハードル【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

老後に2000万円が必要だと言われ、これから資産運用を考えている人も多いだろう。FIREは「経済的自立と早期リタイア」の略。若いうちからに投資や貯蓄を行い、ある程度の貯蓄で生活する目処が立った段階で早期退職し、「自由な時間」で生活していくことを目標とする。主な収入は配当金や不動産収入など。今回はFIREについて描くホンダアオイ(@hondagobo)さんの『1億円を貯めてFIREを目指した男の人生』を紹介するとともに話を聞いた。

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投資で不労収入を得る「FIRE」という生き方!目指す男の行く末は?

第6話「24歳 将来に向けて若い時から貯金を続ける」01画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第6話「24歳 将来に向けて若い時から貯金を続ける」02画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第7話「25歳 将来に向けて株をやった方が良いのに…」01画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第7話「25歳 将来に向けて株をやった方が良いのに…」02画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

主人公・有川ヨシオは、21歳からFIREを目指していた。夢は45歳までに1億貯め、早期退職すること。一般的な株式投資は年利4%、1億円あれば、400万円増える。みんなが必死に働いているなか自分は会社を辞めて自由に生きていくことができる。ヨシオは経済的自由を目指すための人生設計をし、初任給から株を始めた。外食は月2回、コンビニ禁止、水筒持参、サブスク禁止。固定費で大きな支出を占める家賃は、6万円のアパートに住み、会社の家賃補助が5万あったため、1万円で済ませた。月額の総支出は、6万2000円。余った給料はすべて投資に回した。

第13話「33歳 同期が家を買った」01画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第13話「33歳 同期が家を買った」02画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第13話「33歳 同期が家を買った」03画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第13話「33歳 同期が家を買った」04画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

23歳で貯蓄額は、150万円に到達。24歳で300万円と着々と夢へ向かっていた。同期の桐山トオルは「若いうちにお金を使った方がいい!」と、旅行、ライブ、合コンを満喫!本作では、貯蓄にのめり込むヨシオと人生を楽しむ桐山が比較して描かれる。真逆を生きる2人の将来は、30代を迎えたころどうなっているのだろうか?経済的不安がなくなり、人生の大半を自由に過ごせるヨシオか?年齢相応の人生を楽しむ桐山か?こちらも本作の見どころである。

第17話「40歳 ついに念願の1億円に到達した。しかし、」01画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第17話「40歳 ついに念願の1億円に到達した。しかし、」02画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第17話「40歳 ついに念願の1億円に到達した。しかし、」03画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第17話「40歳 ついに念願の1億円に到達した。しかし、」04画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

作者のホンダアオイさんにFIREのメリット、デメリットを聞くと、「あくまで私個人の意見ですが、メリットはおもに2つです。1つ目は、お金の心配をせずに、すべての時間を自分のやりたいことに費やせること。2つ目は、嫌いな上司と話さなくてよいなど、人間関係のストレスが少ないことです」。

反対にデメリットは、「こちらもあくまで私個人の意見ですが、デメリットはおもに3つです。1つ目は、やりたいことがないとかなり暇を持て余すこと。やりたいことがなくても大丈夫という方も多いと思いますが、やはり暇すぎると無駄に悩むことも増えますし、人によってはけっこうきついと思います。2つ目は、人から求められる機会が極端に減ること。仕事をしていれば何かしら仕事を頼まれることも多いと思いますが、FIREして事業などをしない場合、人から求められる機会が減ります。こういう機会があることで自分の存在意義を認識できることも多いですし、思いのほか重要なことだったんだと、FIREしてからあらためて思いました。3つ目は、平日に会える友人は思ったより少ないこと。みんな普通に働いているので、平日に時間があるからといって気軽に会える人は少ないです」と例を挙げた。

第18話「41歳 FIREした後の生活について考え始める」01画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第18話「41歳 FIREした後の生活について考え始める」02画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

第18話「41歳 FIREした後の生活について考え始める」03画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

ホンダさんがFIREを目指したきっかけは、「30代というまだ体力ある年齢のうちに会社を辞めて時間を確保し、自分のやりたいこと(漫画を描くこと等)をしたかったから」と話す。「本作は基本的にフィクションですが、主人公が若いときの話は、私の経験談が多く入っているので実話に近い話も多いです。FIREは自由で最高の生き方だ、みたいに言われることがありますが、私自身はどんな人でも、『FIREすれば最高』というわけではないと思っています。本作品を通して『FIREすれば絶対幸せになれるはずだ』という考えに対して、一度足を止めて考えてもらえるきっかけになればいいなと思っています」と、漫画に込めたテーマを話す。1億のFIREを成功させて退職するヨシオと平凡に生きる桐山。経済的に余裕があれば、人は本当に幸せなのか?そんな疑問を問いかける学べる漫画だ。

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取材協力:ホンダアオイ(@hondagobo)

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