スターバックスがコーヒー×甘さを追求した3代目「スイート ミルクコーヒー」とは?

東京ウォーカー(全国版)

1971年にシアトルでコーヒー豆の量り売りからスタートしたスターバックス。以来、情熱を絶やすことなくコーヒーと向き合い、日常に寄り添うコーヒーの楽しみ方を提案し続けている。そしてこの春、新たなコーヒーへのチャレンジとして、コーヒー好きな人だけでなくコーヒーが苦手な人にも親しんでもらえるようコーヒー本来の味わいと甘さの両方の視点を追求した新しいコーヒードリンク「スイート ミルクコーヒー」がレギュラーメニューに加わった。

新しいコーヒードリンク「スイート ミルクコーヒー」がレギュラーメニューに加わった


定番商品となるまでに、改良、進化を遂げて、この3代目スイートミルクコーヒーが誕生するまでのチャレンジと、その開発ストーリーについてスターバックスの商品開発担当の林さんに聞いた。

スイート ミルクコーヒーは、日常のどんなシーンにも寄り添うドリンク

スイート ミルクコーヒーの前身となるのは、2022年に登場した新しくてちょっと懐かしいと感じる新感覚の「ふわふわ ムース コーヒー GYU‐NEW」だ。3つの異なるテクスチャーを重ねたコーヒー体験がポイントだった。

そして翌年には、進化版としてコクのある甘さとミルク感たっぷりのミルクコーヒーにバニラコーヒー風味のホイップクリームをトッピングした「クリーミー & スイート ミルクコーヒー」が期間限定で登場。すると販売中から定番化への期待の声が届くほど瞬く間に話題の商品となった。販売終了後も「また飲みたい!」という反響が多数寄せられたそうで、その声に応えるべく、一年中楽しめるコーヒービバレッジとしてレシピを再構築。定番商品として3代目スイート ミルクコーヒー(ショート510円~、トール550円~、グランデ595円~、ヴェンティ640円~)が誕生した。

「コーヒー好きな方はもちろんですが、むしろ、日常の中でコーヒーにあまり親しみのない方に、スターバックスならではのコーヒーのおいしさ、おもしろさを感じてもらえるドリンクを届けたいというのが、この商品の再構築の始まりでした」と、林さん。定番商品となるにあたり、“日常のどんなシーンにも寄り添うドリンク”にすることを目指し、シンプルかつすっきりした味わいに仕上げたと言う。

開発を担当した林さん


コーヒー、ミルク、甘味の3つの要素からなるスイート ミルクコーヒー。シンプルな構成ながらも、深みのあるコクと甘み、そしてしっかりと香るコーヒーとほろ苦さの絶妙なバランスが楽しめるのに、あと味は驚くほどすっきりしている。

「期間限定のドリンクは、日常の中のちょっとした特別な気分を感じてもらいたいという想いを込めて開発していますが、定番商品は、朝、食後などシーンを問わず、毎日いつでも楽しめるドリンクにしたい。キッシュやスコーンなど、さまざまなフードと合わせることもできる。どんなシーンでもそばに寄り添ってくれるドリンクが理想です」

価値を届けるためのスターバックスらしいエッセンス

開発に際し、「当時、販売されていたコーヒーとミルクを合わせた飲料のマーケットリサーチを行い、スターバックスらしい視点に改めて向き合いました」と語る林さん。そこで考えたのは、コーヒーとミルクを合わせたシンプルな一杯だからこそ、さまざまな楽しみ方ができるものにしよう、ということ。

「スターバックスでバリスタが一杯一杯作って提供する時には、飲み方や味わいに、価値をきちんと届けられる工夫を大切にしています。スイート ミルクコーヒーを選んでくださったお客様には、絶対的に納得していただける原材料、魅せ方、飲み方、クラフト感を届けたいと思っています」

そこで生まれたのが、甘味を加えたフレッシュなクリーム、ミルク、アイスコーヒーという立体的な味わいを楽しむことができる3層構造だ。


「一番下の層は、そこだけ飲むとバニラアイスのような味がします。私は、この甘い部分をまずそのまま飲んで、“あまっ!”って言ってほしいんです(笑)。そして少しミルクが混ざった上のほうだけを飲むと、コーヒーらしいコクを感じ、最後に全部混ぜて両方のおいしさを感じてもらう。最初にどの部分をどれだけ飲むかによって全部混ぜた時の味わいが変わるので、お客様が自分だけの味を完成させていくドリンクでもあるんです」

スイート ミルクコーヒーの、シンプルだからこそ広がるおいしさ

もちろん、コーヒーのおいしさをどう届けるかも大切な要素だ。林さんは社内のコーヒースペシャリストに相談し、コーヒーに親しみがない人でも、コーヒーの香りは好む人が多いのではないかとアドバイスをもらい、“香り”に着目。

スターバックスのアイスコーヒーには水出しのコールドブリュー コーヒー、エスプレッソを使ったカフェ アメリカーノもあるが、林さんがスイート ミルクコーヒーに選んだのは、アイスのドリップ コーヒーだ。


店舗で抽出したドリップ コーヒーを使うため、コーヒー豆の種類により異なる味わいが楽しめることが最大の特長だ。

「アイスのドリップ コーヒーは週によりコーヒー豆が変わるので、その時々による味わいを楽しんでいただけます。例えば、甘味やロースト感などのバランスがとれたハウスブレンドはミルクの自然な風味が楽しめ、焙煎が深いイタリアンローストなら、コーヒーの味と香りがより際立つといったように、豆の違いによりいつものスイートミルクコーヒーの偶然的な味わいの違いを楽しんでいただけるんです」

最後に、「カスタマイズしやすいのもスイート ミルクコーヒーの魅力です」と言う林さんのお気に入りの飲み方も教えてもらった。

「さらにコーヒー感を強めたいときは、ブロンドエスプレッソを1ショット追加してみてください。また、ミルクをオーツミルクに変えるのもおすすめです。コーヒーの余韻の後にオーツの風味がふわっと香ってとても相性がいいですよ」

「でも、一番は、お客様がバリスタに相談してお気に入りのスイート ミルクコーヒーの楽しみ方を見つけていただけたらうれしいです。それもスターバックス体験の魅力のひとつですから」

エスプレッソショットの追加はコーヒー好きにもおすすめ


コクのある甘さと豊かな香りが、初めてのコーヒージャーニーを優しく彩ってくれるスイート ミルクコーヒー。そこには、自分だけの“好き”を広げる一杯がきっと待っている。

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