「こんな恋してみたい!」定年退職間際のマダムに想いを寄せるアラカン社長…読者から応援の声が続出【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

社長の恋心は岡本さんに伝わるのだろうか?二重いち実(@niju_2213)

小さな中小企業に事務として長年勤めてきた岡本はる子さんは今月で定年退職を迎える。ほんわかとした雰囲気の品のいいマダムで、早くに夫を亡くし、家族を守るためにこの会社に入社。女手ひとつで子どもたちを育ててきた。そんな岡本さんに、この会社の社長である檜山浩二は人知れず想いを寄せてきた。しかし、想いを伝えることがないまま、ついに今月彼女が会社を去ってしまう。社長の檜山はなんとか食事にくらいは誘おうとするのだが…。本作を描いたのは二重いち実( @niju_2213 )さん。2024年4月12日に発売された「COMIC Be vol.124」(ふゅーじょんぷろだくと)にて、読切作品「魔界で幸せ生活始めるまで」の原作を担当している。初の商業作品、しかも原作という立場での作品作りに挑戦した二重さんだが、「作画の山﨑と子先生のやさしくかわいらしい描写と、編集担当さんの励ましと支えでなんとかなりました!」とニッコリ。そんな二重さんに本作「定年前の君を誘う方法」について話を聞いてみた。

【漫画】本編を読む

「長年の戦友同士」ほどよい距離感の熟年男女の恋愛を描く

定年前の君を誘う方法_P01二重いち実(@niju_2213)

定年前の君を誘う方法_P02二重いち実(@niju_2213)

部下たちも気が気じゃない様子二重いち実(@niju_2213)

本作「定年前の君を誘う方法」は、二重いち実さん原作の作品だ。定年退職を迎える事務の岡本はる子さんと、はる子さんの会社の社長である檜山浩二さんの熟年男女の恋愛を描いている。二重さんは、本作について「お互いただの仕事仲間だけではない想いも、コソッとちょこっとふりかけてみたりしています」と話す。

純粋な熟年男女の片思いに、読者からは「私も部下だったら全力で応援しちゃうわぁ」とたくさんの感想が寄せられた。本作を描くにあたって力を入れたところについて、二重さんは「2人だけで会話をするシーンは、男と女ではなく長年の戦友同士という気持ちで描きました。片方は会社を、片方は家庭を守り、お互いその姿を身近で見てきたので…!」と語る。

続編の予定があるのかどうか、二重さんに聞いてみると「特に続きは考えてないですね」と答える。「2人ともいい歳ですし、ほどよい距離感で、戦友以上恋人未満でいてくれるのかな~と。ただ周りは、ほっといてくれないでしょうね。なので、もし続きを描くとしたら、2人をくっつけたい若者たちの奮闘記となりそうです」と打ち明けてくれた。

二重さんは現在アイドル4人の恋愛模様を描いた「TRAP」という漫画を連載している。本作「定年前の君を誘う方法」に登場する熟年の2人もそうだが、二重さんが描く登場人物たちはみんなとても生き生きと描かれている。ぜひ一度読んでみてほしい。

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取材協力:二重いち実(@niju_2213)

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