数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろうさん(@mrwhiteblogger)は、SNSを中心に短編漫画を公開している。独特な世界観が魅力で、どの作品も続きが気になってしまう。今回は夏に読みたい三つの作品を紹介するとともに、著者に作品が誕生したきっかけについて聞いた。
温泉の「歩き湯」で見た、子どもを巡る恐怖体験
ある男性が「歩き湯」という、歩いて浸かる温泉旅館のお風呂に入った。結構な深さで、大人でもお腹くらいまで浸かる。すると、お湯の中から小さな手が出ていたため、男性は子どもが溺れていると思い、急いで助けようとする。しかし、事態は思わぬ展開へと発展してしまう。
作者のゆうじろうさんは、「子どもの春休み期間に温泉旅行へ行き、漫画のような歩き風呂に浸かったとき、子どもが沈んでしまうくらいの深さだったので、恐ろしくなりこの怪談を思いつきました」と語る。
人食いヒマワリと、亡き祖母の最期
もう一つの作品は、山口県坐骨市に広がるヒマワリ畑を舞台にした物語だ。ここは人の手が入っていないのに、なぜか毎年ヒマワリが増えるという不思議な畑である。車内で喧嘩をした夫婦の妻が、車を降りてヒマワリ畑に消えてしまう。夫は心配して妻を探すが、見つからない。すると、大きなヒマワリたちが夫の方を向き、その中の1本のヒマワリは妻のメガネと服を着ていた。この後、夫は見知らぬ子どもたちに出会い、予想外の事態になってしまう。
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取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)
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