「1円単位でワリカンする男」に引いた婚活女子が、彼に惹かれた理由とは?結婚の価値観が揺らぐラブコメ【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

(c)Natsuko Konishi 2024

婚活中にマッチングアプリで年下男子・こうきと出会ったアイコ。見た目も悪くないし、大手IT企業勤めだし、いいかも!?と思っていたら、一緒に行った食事でまさかの「1円単位のワリカン」をしてきた。衝撃の“ワリカン男”と、おごられて当たり前な“昭和女”は一見わかり合えないと思いきや、互いに理解し惹かれはじめていく…。

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古い価値観を引きずっているアラサー婚活女子が、合理主義な理系男子との恋を通じて価値観をアップデートしていくラブコメ漫画『「女はおごられて当然」と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話』。1巻が発売され注目を集める同作について、作者のコニシ ナツコさんに制作秘話などを聞いた。

「離婚してみてから言ってよね…」既婚者の言葉に感じた複雑な心境

(c)Natsuko Konishi 2024

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独自の価値観を持つアイコとこうきに加え、「今独身だったら絶対結婚しない」という既婚者のきよちゃんの存在も、物語に彩りを添えている。きよちゃんのキャラクターについてコニシさんは、「キャラクターそのものにモデルはいないが、『今独身だったら絶対結婚しない』というセリフは実際知人の女性に言われた言葉です。そのとき私は、結婚してみたいけどできないという時期だったので、『離婚してみてから言ってよね…』と思ってしまったが、立場が違う人間のそれぞれの結婚観がおもしろいなと思って使わせてもらった」と語った。

さまざまな「価値観」が登場する本作を描く上で気をつけていることについては、「どんな価値観を持っている人物でも、その人にとってはその価値観が正義だということ。本当は誰も悪者ではないということは意識している。誰から見るかという視点によって悪者に見えるだけかなと思う」と、キャラクター造形における哲学を明かした。

また、「主人公のアイコにはイラッとしてしまう面もあると思うが、人間の弱さのひとつとして恐れずに描きたい」と、主人公の人間らしさを大切にしているという。

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