約10年間アパレル業界で働いていたゆき蔵さん(@yuki_zo_08)。その実体験を元に描かれたブラックなエピソードの数々は、多くの読者の人気を集めている。今回は、ゆき蔵さんの店舗に助っ人で来てくれた派遣スタッフにまつわる、ひどい出来事について描かれた漫画を紹介する。
嫌味を言われた派遣社員の心中
繁忙期にスタッフが退職し、人事が急いで派遣スタッフを探したものの、なかなか決まらなかった。ようやく来てくれたのは、接客未経験のスタッフ・鈴木さん。当初は戦力にならなかったが、2カ月も経つと彼女は戦力として活躍できるようになり、同僚たちは大いに助けられた。しかし、そんな派遣スタッフに対して風当たりが強いスタッフもいた。
「派遣はいーよね。定時であがれるし、仕事はできなくても時給は高いしさ…」と、わざと聞こえるように大きな声で言う。その陰口を背に、派遣スタッフは定時であがっていく。彼女の耳に届いていないはずはない。しかし彼女は振り返らなかった。
派遣スタッフの意外な返答
彼女がこの状況をどう感じていたのか気になったゆき蔵さんは、翌日「鈴木さん…あのさ、いろいろとゴメンね」と声をかけた。すると、鈴木さんは「派遣だし割り切っているんで大丈夫です」と回答。子どもっぽい嫌がらせをする社員と比べ、鈴木さんの大人な対応に感心するのだった。
当時を振り返って、ゆき蔵さんに嫌味はしっかり聞こえていたか尋ねると、「はい。言っている側も『わざと聞こえるように言った』と言っていましたし」と語り、鈴木さんを「年下でしたが、内面は大人だったなと思います」と評した。
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取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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