イオングループでは、東日本大震災復興支援「心をつなぐプロジェクト」の一環として、甚大な被害を受けた宮城県東松島市への地域創生活動を2013年より実施している。なかでも「小野駅前応急仮設住宅」を拠点に、カラフルな靴下で作るソックモンキー「めんどくしぇ おのくん」の制作や販売を支援し、全国各地のイオンモールで「めんどくしぇ おのくんキャラバン」を展開。去る11月19日「めんどくしぇ おのくん」がイオンモール四條畷に来店(!?)し、「めんどくしぇ おのくん」の里親募集(販売)やグッズ販売、朗読会が開催された。
個性的でキュートな「めんどくしぇ おのくん」
姓は「めんどくしぇ」、名は「おのくん」。「おのくん」は、「小野駅前応急仮設住宅」のお母さんたちが「東松島」を知ってほしい、見に来てほしいという想いから生まれたソックモンキー。被災先の状況が見えない中“めんどくしぇ”とぼやきながらも、日々前向きに自分たちの手で未来を築いて行こうという思いが、「おのくん」には込められている。ひとつひとつ手縫いで作られているので、その出来上がりは十人十色。なんとも個性的で愛嬌たっぷりだ。購入者は里親となり、我が子のように可愛がるそう。現在では、そんな里親が全国になんと!10万人もいるとか。
「おのくん」の着ぐるみ登場で朗読会も大盛り上がり
今回、大阪に住む里親たちの協力もあり、イオンモールでは初めての「おのくん」の絵本の朗読会を実施。仮設住宅での出会いや家族や友人の大切さを全6作シリーズで展開しており、そのなかのひとつ「おのくんと。みんなでお祭りをしよう」が朗読された。朗読会には「おのくん」の着ぐるみも登場し、子どもたちとハイタッチをしたり、肩を抱いたり、記念撮影をしたりと盛り上げていた。
「おのくん」制作の材料支援に協力を!
イオンモール四條畷では、「おのくん」制作に必要な靴下や手芸用の綿の回収を行っており、1階インフォメーション横にボックスを設置している。靴下は赤ちゃんのものから大人のものまでサイズは不問だが、アンクルソックスはNG。未使用のものに限定されているのでご注意を。「おのくん」制作の材料支援は、仮設住民のためのいろいろな費用に当てられているので、ぜひ協力を。この取り組みは、イオンモール四條畷だけでなく、全国のイオンモールで実施しているので、インフォメーションを見つけたら回収ボックスを探してみて。「おのくん」は、指定の靴下でも制作してくれるので、「おのくんHP」で詳細を確認して。
「おのくん」を通して、東松島市を知って欲しい
宮城県東松島市は、観光地「松島」と震災以降有名となった「石巻」の間にあり、立ち寄る人はあまりなく、その存在を知っている人も少ない状況。しかし、「東松島」は、観光スポットも海産物も農作物も豊富なうえ、ブルーインパルスのホームグラウンド(ベース基地)がある唯一の場所でもあるのだ。イオンモールでは、「おのくん」を知ってもらう場を提供し、「おのくん」を通じて「東松島」という、素晴らしい場所を知ってもらう活動を続けている。
また、「おのくん」の制作活動の拠点を仮設住宅(2017年10月終了)から新たな地域の交流拠点「空の駅」の建設にも全国のイオンモールで来店者に募金を呼びかけ継続的な支援を実施。(※2017年2月時点で建設計画が完了したため活動は終了)
「誰かがやらなくては、何も変わっていかない。おのくんが、教えてくれた。 一生懸命やれば、きっと、たくさんの人に出会えて、夢を叶えることができる」と生まれた道の駅ならぬ「空の駅」。日本中の空を飛びまわりファンとつながっている、青く、広い、大空を華麗に舞うブルーインパルスのように、「空の駅」もそうなってほしいという思いで名づけられた。 「東松島市に元気を!町おこしの拠点として!人が出会う場所として!」そんな空の駅を目指している。
あなたの町のイオンモールで「おのくん」を見つけたら、会いに行ってみよう。
惣元美由紀