エスカレーターの片側は、「急いでいる人のために空けておくことがマナー」なのか?埼玉で「エスカレーター歩行禁止を定める条例が制定された」がその風潮がなくならないことに疑問を持ち、漫画を制作したという、あきの実(@akinomno)さんの『エスカレーターの片側を歩かない』を紹介するとともに話を聞いた。
片側を空けるという風潮に逆らってみた女の子
著者のあきの実さんに『エスカレーターの片側を歩かない』を制作することになったきっかけを聞くと、「エスカレーター歩行禁止を定める条例が制定されたことです」と話す。歩行禁止を定める条例が制定されたものの「みんなやってる」という理由から片側を空ける風潮は消えない。
ネットを見ると「2列で進んだ方が効率的」「急ぐ人は階段で行けばいい」というコメントが散見するが、実際にエスカレーターに乗るときは片側は空いたままだ。主人公は、エスカレーターで片側を空けていることに疑問を持つ。
ある日、勇気を出して片側に立ってみることにした主人公。始めは何の問題もなかった。しかしある日、エスカレーターを歩くサラリーマンに突き飛ばされ、「急いでいる人用に片側空けるのがマナーだろ!?」と、怒鳴られる。危うく転落する恐怖を味わい、自分は間違っていたのか?と深く落ち込む。
pixivでもコメント欄の意見は分かれた。「さまざまな意見があることは大切なことで、それぞれの人がこの問題について考えるきっかけになったのならうれしく思います」と、あきの実さんは漫画を通して問題提起できたらいいと話す。
あきの実さんはそのほか、「最近はアニメ『ビックリメン』のコミカライズを担当させていただきました。コミックスの電子書籍も発売中ですので、楽しんでいただけたらうれしいです!」と、近況を語った。
取材協力:あきの実(@akinomno)
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